現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年4月19日のデイリーキーワードランキング
1 | 肉体は死してびつしり書庫に夏 |
2 | くちすへばほほづきありぬあはれあはれ |
3 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
4 | ちるさくら海あをければ海へちる |
5 | 秋澄めり殊に疏水の水笑窪 |
6 | 水無月の橋一僧を通しけり |
7 | はくれんの花に打ち身のありしあと |
8 | 山のこと家のこと聞く夏炉かな |
9 | 子を発たす立夏の駅の草の丈 |
10 | 降る雪が父子に言を齎らしぬ |
11 | 春めきてものの果てなる空の色 |
12 | 春深くケセランパサラン増殖す |
13 | 苗代の水よくみれば流れゐる |
14 | 孔雀売りますと春のこの首里に |
15 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
16 | 炎天を来て燦然と美人たり |
17 | まながひに青空落つる茅花かな |
18 | 朝顔の張りつめている時間かな |
19 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
20 | アイロンの蒸気が抜ける花疲れ |
21 | 山門を掘り出してある深雪かな |
22 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
23 | 裸木となりて未来の見えて来る |
24 | てふてふうらうら天へ昇るか |
25 | づかづかと来て踊子にささやける |
26 | 乙鳥はまぶしき鳥となりにけり |
27 | 夕薄暑これから壺がやさしくなる |
28 | 春愁を鞄いつぱいシャンゼリゼ |
29 | 蜻蛉の翅の透けたる喫茶店 |
30 | 筍や 生後三日で旅立てり |
31 | 猪が来て空気を食べる春の峠 |
32 | 汽車が走る山火事 |
33 | 夕映えは遠き橋より麦の秋 |
34 | みんな夢雪割草が咲いたのね |
35 | 城の無き濠めでたけれ夕桜 |
36 | 而してわれ不知火の蘂となり |
37 | 菜殻火に轅は昏るゝ宙を指す |
38 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
39 | 春を病み松の根つ子も見あきたり |
40 | 一木に千の夕日や柿の秋 |
41 | メタセコイアの大樹三本紅葉す |
42 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
43 | 氣まぐれの寒氣五体をばらばらに |
44 | 茶柱の立ちそびれたる鳥曇 |
45 | 馬酔木咲く金堂の扉にわが触れぬ |
46 | 毛糸選る欲しき赤とはどれも違ふ |
47 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
48 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
49 | 踏まれいる邪鬼に届けり祭笛 |
50 | 水平線溢れぬ不思議ソーダ水 |
2024年5月1日 22時50分更新(随時更新中)