現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年9月28日のデイリーキーワードランキング
1 | 易々と還暦通過 東天紅 |
2 | 人仰ぐ我家の椿仰ぎけり |
3 | 鯊釣や不二暮れそめて手を洗ふ |
4 | 岬まで続く花野に一輛車 |
5 | たましひのたとへば秋のほたる哉 |
6 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
7 | 梅漬の種が真赤ぞ甲斐の冬 |
8 | 天地の息合ひて激し雪降らす |
9 | 雪国に子を生んでこの深まなざし |
10 | 春雨のわれまぼろしに近き身ぞ |
11 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
12 | 静電気把手に爆ぜて婚約す |
13 | ひとの嬰をふはりと抱きぬ新松子 |
14 | 穴惑刃の如く若かりき |
15 | 遍路笠寄りて手擦れの地図ひらく |
16 | 蛙の目越えて漣又さざなみ |
17 | 鯉老いて真中を行く秋の暮 |
18 | 炎天を槍のごとくに涼気すぐ |
19 | 妻看ると職退きし友銀河濃し |
20 | 秋の水水琴窟の音となり |
21 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
22 | 椅子涼し衣通る月にみじろがず |
23 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
24 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
25 | 障子しめて四方の紅葉を感じをり |
26 | 生きることの恥多く 冬の夕茜 |
27 | 露草や飯吹くまでの門歩き |
28 | 顔抱いて犬が寝てをり菊の宿 |
29 | 麗しき春の七曜またはじまる |
30 | 身めぐりを雪だか蝶だか日暮まで |
31 | 絶壁のほろほろ落つる汐干かな |
32 | 父の好みの母が小さし茶の花垣 |
33 | 歩み来し人麦踏をはじめけり |
34 | マンモスの牙も帰国し秋俄か |
35 | 白墨の粉で虹書く花鳥忌 |
36 | 老の掌をひらけばありし木の実かな |
37 | 人はみななにかにはげみ初桜 |
38 | 夕焼けて鳴らんばかりの木となりぬ |
39 | 秋天にわれがぐんぐんぐんぐんと |
40 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
41 | この年の烏揚羽の墨淡し |
42 | 厩出しの馬一散に駆けりゆく |
43 | せきをしてもひとり |
44 | 遠嶺より日あたつてくる鴨の水 |
45 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
46 | 世界病むを語りつつ林檎裸となる |
47 | 初空や大悪人虚子の頭上に |
48 | 冬深し巨船ひたすら南溟へ |
49 | 短夜や乳ぜり啼く児を須可捨焉乎 |
50 | 被写体は枯れて小さな母の肩 |
2024年9月20日 04時30分更新(随時更新中)