現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年11月20日のデイリーキーワードランキング
1 | オリオンの盾新しき年に入る |
2 | 山桜雪嶺天に声もなし |
3 | 裸子がわれの裸をよろこべり |
4 | 乳母車夏の怒濤によこむきに |
5 | 薄日とは美しきもの帰り花 |
6 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
7 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
8 | 螢獲て少年の指みどりなり |
9 | 着ぶくれて浮世の義理に出かけけり |
10 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
11 | 重ね着の中に女のはだかあり |
12 | 香水をしのびよる死の如くつけ |
13 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
14 | 雪降れり時間の束の降るごとく |
15 | 海に出て木枯帰るところなし |
16 | ものの種にぎればいのちひしめける |
17 | われにつきゐしサタン離れぬ曼珠沙華 |
18 | 夜桜のうしろの夜をみておりぬ |
19 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
20 | 狐火をみて命日を遊びけり |
21 | 雨ふるふるふるさとははだしであるく |
22 | ストローのくの字に曲がる春の雷 |
23 | 天網は鵲の巣に丸めあり |
24 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
25 | 真つ先に肝を抜かれて吊り鮟鱇 |
26 | 少年の遠まなざしや日脚のぶ |
27 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
28 | 草山に馬放ちけり秋の空 |
29 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
30 | 着ぶくれて老いしと思ふ若しとも |
31 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
32 | 少年の見遣るは少女鳥雲に |
33 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
34 | ゴリラにもど忘れはある梅雨晴間 |
35 | ふるさとの月の港をよぎるのみ |
36 | ビー玉の転がる板の間彼岸過ぎ |
37 | うすめても花の匂ひの葛湯かな |
38 | 偶然の 蝙蝠傘が 倒れてゐる |
39 | 天の川鷹は飼はれて眠りをり |
40 | 一陣の風に火のつく曼珠沙華 |
41 | 沖の寒光素手を擧げては暗礁指す |
42 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
43 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
44 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
45 | よく眠る夢の枯野が青むまで |
46 | 拾得は焚き寒山は掃く落葉 |
47 | 新緑をゆっくり回す太極拳 |
48 | 吹きおこる秋風鶴をあゆましむ |
49 | 青鷺の喉より太き魚を呑み |
50 | 年の尾の雲に燃えたつ高炉の火 |
2024年9月23日 01時48分更新(随時更新中)