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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2008年10月20日のデイリーキーワードランキング

1

麦扱の三日ばしかで済めばよし
2

精神科の空を小鳥が歩きまわる
3

夏嵐机上の白紙飛び尽す
4

颱風や守宮は常の壁を守り
5

夏の海水兵ひとり紛失す
6

青い蟹となるぼくら爪がないために
7

しんしんと肺碧きまで海の旅
8

鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ
9

春たのしなせば片づく用ばかり
10

白足袋にいとうすき紺のゆかりかな
11

青大将殺してだるき日の丸や
12

正客に夫を頼みて風炉茶かな
13

キヤツサバ林軍靴を照らす火の果てに
14

ものの種にぎればいのちひしめける
15

かへり見る雪山既に暮れゐたり
16

母死ぬと誰かれとなく飴の匂い
17

攻めねぶた老後の備えなどあらず
18

うなぎやの二階にゐるや秋の暮
19

いたりあのふいれんつ遠しとんぼ釣り
20

ある僧の月を待たずに帰りけり
21

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
22

天の川柱のごとく見て眠る
23

男根担ぎ仏壇峠越えにけり
24

かまくらへゆつくりいそぐ虚子忌かな
25

青あらし神童のその後は知らず
26

十二支みな闇に逃げこむ走馬灯
27

死や霜の六尺の土あれば足る
28

曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ
29

青濁の沼ありしかキリシタン刑場
30

あてどなく急げる蝶に似たらずや
31

青く疲れて明るい魚をひたすら食う
32

初蝶を追ふまなざしに加はりぬ
33

鰯雲人を死なせてしまいけり
34

選り好みしても鮟鱇同じ貌
35

歳時記と二十世紀を見渡しぬ
36

介錯を頼む友なし竹移す
37

青蛙ぱつちり金の瞼かな
38

曼珠沙華あつけらかんと道の端
39

寝に戻るのみの鎌倉星月夜
40

脂ぎる羽毛をのせて水澄めり
41

から松は淋しき木なり赤蜻蛉
42

いくたびも雪の深さを尋ねけり
43

あかつきやなきやむ屋根のうら
44

葬り路の桑の実黒く踏まれけり
45

男鹿島よ石に泥塗って雨乞い
46

夏の山国母いてわれを与太という
47

頭涼し麦生ひたすら蝶々ゆき
48

鳥渡る博物館の林かな
49

曼珠沙華どこそこに咲き畦に咲き
50

蓑虫よ父よと鳴きて母もなし


2024年4月26日 14時24分更新(随時更新中)
 

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