現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年7月26日のデイリーキーワードランキング
1 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
2 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
3 | 恍惚と秘密あり遠き向日葵あり |
4 | 蛍火や疾風のごとき母の脈 |
5 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
6 | 弑逆あり流れゆく黄裳緑衣 |
7 | 炎昼の女体のふかさはかられず |
8 | 引鶴の天に抱き上げられしかな |
9 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
10 | 門とぢて良夜の石と我は居り |
11 | 降る雪が父子に言を齎らしぬ |
12 | 寒き日の影も形も現なり |
13 | わだつみに物の命のくらげかな |
14 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
15 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
16 | 三伏の穢に鳴く荒鵜かな |
17 | 幽かなる水の気配の花野かな |
18 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
19 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
20 | 獅子舞は入日の富士に手をかざす |
21 | 毒消し飲むやわが詩多産の夏来る |
22 | 身ほとりを冷ますあやめを植ゑにけり |
23 | ひろびろと露曼陀羅の芭蕉かな |
24 | 子を殴ちしながき一瞬天の蝉 |
25 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
26 | 酷暑かな汚れのように蟻潰す |
27 | 恍惚の直後の手足雪降れり |
28 | 若きらのいのちの絵筆汗し観る |
29 | 鰯雲タンクローリーに運ばるる |
30 | 練習球亀の産卵めき積まる |
31 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
32 | 一筋の冷気吉野の草いきれ |
33 | 一夜明け向きを変へたる鉄砲百合 |
34 | 日本に俳諧ありて亀鳴きぬ |
35 | 千の手の一つを真似る月明かり |
36 | 萬緑の中や吾子の歯生え初むる |
37 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
38 | ヘアピンカーブ街へ枯野がまつさかさま |
39 | 峯雲の贅肉ロダンなら削る |
40 | 珈琲の水汲みにゆくお花畑 |
41 | 明星と逢ふまでこともなき花野 |
42 | ふとりゆく妻の不安と毛糸玉 |
43 | 幹太き松の真上や寒満月 |
44 | 寒き街ネオンはどれも泪いろ |
45 | 手をあげて足をはこべば阿波踊 |
46 | 大いなるものが過ぎ行く野分かな |
47 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
48 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
49 | 蚊の声のひそかなるとき悔いにけり |
50 | 四葩の葉、女かくれてをりしがな |
2024年9月25日 16時56分更新(随時更新中)