現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年7月11日のデイリーキーワードランキング
1 | いなびかり北よりすれば北を見る |
2 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
3 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
4 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
5 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
6 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
7 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
8 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
9 | 風鈴のひとり言きく 夕茜 |
10 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
11 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
12 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
13 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
14 | いっせいに毛虫孵りて毛虫に会う |
15 | 星空へ店より林檎あふれをり |
16 | 青空や花は咲くことのみ思ひ |
17 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
18 | 白玉は何処へも行かぬ母と食ぶ |
19 | 子の髪の風に流るる五月来ぬ |
20 | 咳をしても一人 |
21 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
22 | 追ひ抜いて行きたるは犀木下闇 |
23 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
24 | 初蝉や水面を雲のうつりつつ |
25 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
26 | 桑の葉の照るに堪へゆく帰省かな |
27 | ひまわりも瞼閉じたい時がある |
28 | 小春日や杖一本の旅ごころ |
29 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
30 | 亡き母と普賢と見をる冬の夜 |
31 | 小春日や隣家の犬の名はピカソ |
32 | 夏満月赤き光を海に投げ |
33 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
34 | 夾竹桃がまだ咲いている不穏 |
35 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
36 | 文脈に繋がりてくる*蝉しぐれ |
37 | 冷蔵庫に掌を当て月日甦る |
38 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
39 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
40 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
41 | 咲き満ちて昼のさみしさ夾竹桃 |
42 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
43 | 木洩れ日を集めてのぼる文字*摺草 |
44 | 逢うために母は銀河の駅に佇つ |
45 | 群鳶の舞なめらかに初御空 |
46 | 少年のつむじをなぞる夏休み |
47 | 半夏生ゴッホ展出てよりの難聴 |
48 | 瞳孔を薬でひらき夕端居 |
49 | 夏痩せて遠くの白きもの光る |
50 | もろ腕をベンチに垂れて風死せり |
2024年9月26日 19時44分更新(随時更新中)