現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年11月3日のデイリーキーワードランキング
1 | 俺に是非を説くな激しき雪が好き |
2 | へろへろとワンタンすするクリスマス |
3 | のどかさに今しばらくの迷い道 |
4 | それぞれの淑気をたぐる太極拳 |
5 | 望郷の大あくびして桃色カバ |
6 | 臍の緒を家のどこかに春惜しむ |
7 | 有る程の菊抛げ入れよ棺の中 |
8 | しずかなる愛です栗の渋皮煮 |
9 | 乙鳥はまぶしき鳥となりにけり |
10 | 涙が出るから言葉が出ない秋風裡 |
11 | みな虚子のふところにあり花の雲 |
12 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
13 | 手を包むてのひら二枚帰り花 |
14 | 伝言板の空白を鳴く昼ちちろ |
15 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
16 | 落葉季の連嶺天の翳のごと |
17 | 塩田に百日筋目つけ通し |
18 | 曼珠沙華抱くほどとれど母恋し |
19 | 石炭を口開け見惚れ旅すゝむ |
20 | 吹かれをり葦の中なる蛍火も |
21 | けふのもう還らぬ杉菜生ひにけり |
22 | 臍の緒の代わりぜんまいのひとつかみ |
23 | けふもまた町はおだやか遠泳す |
24 | 四十過ぐ底浅き湯を初湯とし |
25 | 落葉踏む今日の明るさ明日もあれ |
26 | ひと筋の光となりて梅雨の蝶 |
27 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
28 | 半島を私する満月 独り |
29 | あちこちに穴のあきたる秋思かな |
30 | 初場所や楷書のごとき四股を踏む |
31 | 還暦のひとに涼しき青畳 |
32 | 兎がはこぶわが名草の名きれいなり |
33 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
34 | 百年の幹のとぐろや藤まつり |
35 | 和布刈る神の五百段ぬれてくらし |
36 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
37 | 初蝶やいのち溢れて落ちつかず |
38 | 最澄の瞑目つづく冬の畦 |
39 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
40 | 奉公にゆく誰彼や海蠃廻し |
41 | 鳥も稀の冬の泉の青水輪 |
42 | 稲滓火の見守る田の神水の神 |
43 | 風の尾につかまっている赤蜻蛉 |
44 | 胸ポケットに少年が飼ふ鯨 |
45 | あかつきの萍たたく山の雨 |
46 | とまり木に隠れ心や西行忌 |
47 | あかんぼの舌の強さや飛ぶ飛ぶ雪 |
48 | 生と死のはざまか春が先きに逝く |
49 | 風鈴のひとり言きく 夕茜 |
50 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
2025年8月29日 02時40分更新(随時更新中)