現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年9月5日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
3 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
4 | いなびかり北よりすれば北を見る |
5 | 結界のすれすれなりし草紅葉 |
6 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
7 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
8 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
9 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
10 | 妻が持つ薊の棘を手に感ず |
11 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
12 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
13 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
14 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
15 | 肩に来て人懐かしや赤蜻蛉 |
16 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
17 | 鳥が来て落せし木の実雪染めぬ |
18 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
19 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
20 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
21 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
22 | やり羽子や油のやうな京言葉 |
23 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
24 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
25 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
26 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
27 | 分け入つても分け入つても青い山 |
28 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
29 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
30 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
31 | まだもののかたちに雪の積もりをり |
32 | 陽炎に進入禁止二ヶ所あり |
33 | 秋空を二つに断てり椎大樹 |
34 | 雲を透く秋空見れば笛欲しや |
35 | 今の世も男と女西鶴忌 |
36 | 雨音のかむさりにけり虫の宿 |
37 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
38 | 芋の露連山影を正しうす |
39 | 衣被飯田蝶子を知っている |
40 | 切株に冬日二段の鋸の跡 |
41 | 三輪山の西に日のある冬木かな |
42 | 行春やただ照り給ふ厨子の中 |
43 | 空蟬や闘病むなし傘寿の姉 |
44 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
45 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
46 | 天の川わたるお多福豆一列 |
47 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
48 | 鮎の香や母やすらかにふるさとに |
49 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
50 | 秋風やひとさし指は誰の墓 |
2025年8月28日 01時01分更新(随時更新中)