現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年4月10日のデイリーキーワードランキング
1 | 入学の朝ありあまる時間かな |
2 | 馬酔木咲く向うで欠伸夢の僧 |
3 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
4 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
5 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
6 | 粉屋が哭く山を駈けおりてきた俺に |
7 | 残生やひと日は花を鋤きこんで |
8 | 雹晴れて豁然とある山河かな |
9 | 啓蟄やピアノに高きオクターブ |
10 | 常のことの泉に洗ふ若菜かな |
11 | 催花雨や空き家に人の出入りして |
12 | もう一人の自分をさがす初鏡 |
13 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
14 | しぐるるや死なないでゐる |
15 | 草二本だけ生えてゐる 時間 |
16 | 薄氷や心の奥の襞に似て |
17 | 老いし身にいつか童心寒雀 |
18 | 千の手の一つを真似る月明かり |
19 | 磯鷲はかならず巌にとまりけり |
20 | 稲架の棒芯まで雨を吸ふ頃ぞ |
21 | 瑠璃沼に滝落ちきたり瑠璃となる |
22 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
23 | ねころべば血もまた横に蝶の空 |
24 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
25 | 木守柿消えたところに星またたく |
26 | 指の傷しづかに疼む秋の蝶 |
27 | 摘み溜めし早蕨啓く大自在 |
28 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
29 | 逃げ水追うよう人が人殺め |
30 | 夫の忌の時雨しみたるわが袂 |
31 | 行く方にまた満山の桜かな |
32 | はからずも夕焼濃しや軒菖蒲 |
33 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
34 | いしぶみの匍匐はじまる大西日 |
35 | 鳥のうちの鷹に生れし汝かな |
36 | 生殖の棟あがる快晴の幾日か経て |
37 | 雪の峰しづかに春ののぼりゆく |
38 | 母こひし夕山桜峰の松 |
39 | 茎右往左往菓子器のさくらんぼ |
40 | 朧なる夜にして凍る雪を踏む |
41 | つちふるやまだうっすらと蒙古斑 |
42 | 自在鉤名残の月に吊られけり |
43 | おぼろ夜や旅先ではく男下駄 |
44 | 柿若葉多忙を口実となすな |
45 | 沈丁花夢に匂ひのありとせば |
46 | 既知未知の人生燈火親しけれ |
47 | 松島の松漆黒の月夜かな |
48 | 花嵐声音柔らかイスラムの髭 |
49 | 顔のなく夜干の白さ重なれり |
50 | 家を出て手を引かれたる祭かな |
2025年8月28日 08時12分更新(随時更新中)