現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年4月の月間キーワードランキング
1 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
2 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
3 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
4 | 石ころも露けきものの一つかな |
5 | 海に出て木枯帰るところなし |
6 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
7 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
8 | ちるさくら海あをければ海へちる |
9 | 方丈の大庇より春の蝶 |
10 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
11 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
12 | 天よりもかがやくものは蝶の翅 |
13 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
14 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
15 | かげろふや丘に群がる兵の霊 |
16 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
17 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
18 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
19 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
20 | 春光の居座つてゐる石の上 |
21 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
22 | チューリップ花びら外れかけてをり |
23 | すり抜ける言葉錆鮎反転す |
24 | 千の手の一つを真似る月明かり |
25 | 順番に死ぬわけでなし春二番 |
26 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
27 | 浦上は愛渇くごと地の旱 |
28 | おそるべき君等の乳房夏来る |
29 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
30 | 玻璃越しに春陰の夜叉覗くなり |
31 | 岬鼻へ飛立つ前の鷹一羽 |
32 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
33 | ひまはりの人を恐れぬ高さかな |
34 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
35 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
36 | あしらいは小指でつつく春の月 |
37 | 梟のあくびを見たり花の昼 |
38 | 白桃や優しく包む岩田帯 |
39 | 春の山らくだのごとくならびけり |
40 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
41 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
42 | どこまでが花どこからが花の闇 |
43 | 丸裸どんどん空を持ってこい |
44 | あかがねの村人過ぎるざんざ降り |
45 | 死ぬ蝶は波にとまりぬ十三夜 |
46 | さみだれのあまだればかり浮御堂 |
47 | 天井に日の斑ゆらめく針供養 |
48 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
49 | 夜桜やひとつ筵に恋敵 |
50 | 祝祭の花火消えゆく造影剤 |
2024年9月20日 18時19分更新(随時更新中)