現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年6月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
3 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
4 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
5 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
6 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
7 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
8 | 人恋いて飯炊くときや合歓の花 |
9 | 人恋へば夕べ笹の葉清し清し |
10 | 身軽さは淋しき合歓の花ざかり |
11 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
12 | 黴厨匙きらきらと密集す |
13 | 海溝に貝の墜ちゆく夏の夢 |
14 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
15 | 血を流しゆけば幼き晩夏の海 |
16 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
17 | 頭の中で白い夏野となつている |
18 | 裸子をひとり得しのみ禮拜す |
19 | 農学部流星の馬梅雨に病む |
20 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
21 | 銀の泡珊瑚をはなれ昇りくる |
22 | 息ふかく吸う一斉に蝉が消え |
23 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
24 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
25 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
26 | 爆音や乾きて剛き麦の禾 |
27 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
28 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
29 | 木のあらば一本の櫂削るべし |
30 | 生の終り見えざる七月杉が立つ |
31 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
32 | 鳥帰る空いちまいの畳紙 |
33 | そもそものはじめは紺の絣かな |
34 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
35 | ゆく夏の遠心に置く朝礼台 |
36 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
37 | うすぎぬの雲飛ぶ会議のねむたい耳 |
38 | 鍵束に覚えなき鍵星迎え |
39 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
40 | 夏の野に手足はげしく流されぬ |
41 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
42 | 河ほとり荒涼と飢ゆ日のながれ |
43 | 色色に異国文字ある星祭 |
44 | 十字架の夏を鏡は食い尽す |
45 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
46 | 我も亦ラッシュアワーのうたかたか |
47 | 七夕や遠くに妣の衿白し |
48 | とびからす病者に啼いて梅雨寒し |
49 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
50 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
2024年9月27日 03時05分更新(随時更新中)