現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年3月15日のデイリーキーワードランキング
1 | はくれんの花に打ち身のありしあと |
2 | 白梅のあと紅梅の深空あり |
3 | 子規逝くや十七日の月明に |
4 | 立雛にすがるの腰のなかりけり |
5 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
6 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
7 | 思はずもヒヨコ生れぬ冬薔薇 |
8 | 沈みゆく海月みづいろとなりて消ゆ |
9 | 鮎落ちて美しき世は終りけり |
10 | 豪雪や母の臥所のかぐわしく |
11 | 七十路や新しき事弥生道 |
12 | 茶筅置く畳一と目の日射しかな |
13 | ふるさとの春暁にある厠かな |
14 | 窓あけば家よろこびぬ秋の雲 |
15 | 月のまわり真空にして月見草 |
16 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
17 | 椅子涼し衣通る月にみじろがず |
18 | 雛壇を仰ぎたる孫成人に |
19 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
20 | 極楽は地獄のとなり豆を撒く |
21 | 雪嶺のふちどる空へ向いけり |
22 | 薄氷の草を離るゝ汀かな |
23 | 折鶴をひらけばいちまいの朧 |
24 | 野を穴と思い飛ぶ春純老人 |
25 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
26 | 猫よりも朴の落葉の大きくて |
27 | うちまもる母のまろ寝や法師蟬 |
28 | だんだんに囀りの木の濡れてきし |
29 | 岬鼻へ飛立つ前の鷹一羽 |
30 | 石ころも露けきものの一つかな |
31 | 天国に遠いところでところてん |
32 | 合格子ひとりになれば大股に |
33 | なつかしや未生以前の青嵐 |
34 | ふるさとの月の港をよぎるのみ |
35 | 日の暈へ家中荒く麦を打つ |
36 | 平和とは白の風なり蕎麦の花 |
37 | こがらしや女は抱く胸をもつ |
38 | 寒月下あにいもうとのやうに寝て |
39 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
40 | そぞろ寒戻りし漁師汐木焚く |
41 | 山鳩よみればまはりに雪がふる |
42 | アンデルセンの空があるよ赤とんぼ |
43 | 一歩二歩山の笑いの中に嬰 |
44 | 少しずつピアノが腐爛春の家 |
45 | 十一月の犀うごかねば暗し |
46 | 春紅葉昔乙女の声華やぐ |
47 | うたかたの夢の名残や春の雪 |
48 | 虎の尾の長さを測る一歩二歩 |
49 | 木枯しのやうな男の後に蹤く |
50 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
2024年4月27日 17時09分更新(随時更新中)