現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年3月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 飼つてゐる訳ではないが春の雲 |
2 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
3 | 野を焼いて帰れば燈火母やさし |
4 | よぎるとき何か言わんとする冬木 |
5 | 春の海まつすぐ行けば見える筈 |
6 | ふるぼけしセロ一丁の僕の冬 |
7 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
8 | すみれの花咲く頃の叔母杖に凭る |
9 | うたかたの夢の名残や春の雪 |
10 | たそがれの水紋に痴れ業平忌 |
11 | 虫時雨銀河いよいよ撓んだり |
12 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
13 | 常に高みを行く秋風の色の旒 |
14 | 白足袋のチラチラとして線路越ゆ |
15 | てのひらに落花とまらぬ月夜かな |
16 | 北上の空に必死の冬の蝶 |
17 | 村は灯ともし鴨は波紋の中に居る |
18 | 白露に薄薔薇色の土龍の掌 |
19 | 咲きいづるや桜さくらと咲きつらなり |
20 | 朝桜夜桜わが家への近道 |
21 | 冴返るとは取り落とすものの音 |
22 | 電磁波や五官に及ぶ黄蒲公英 |
23 | 薄紙も炎となりぬ春の暮 |
24 | 桃さくら裏木戸の風昼つめたし |
25 | かりそめに燈籠おくや草の中 |
26 | 昂ぶりをしなやかに脱ぐ春着の子 |
27 | 六道のどの道をいま春の泥 |
28 | こときれてなほ邯鄲のうすみどり |
29 | 満開のふれてつめたき桜の木 |
30 | レコードのノイズ万緑は冷たそう |
31 | かりがねや生死はいつも湯が滾り |
32 | 子を負へば涼しき月を負ふごとし |
33 | 月明の遠山となる壁鏡 |
34 | 教会のしづかに混むやスイートピー |
35 | 立山のかぶさる町や水を打つ |
36 | あけぼのや泰山木は蝋の花 |
37 | 冬木の芽そのひと言を力とす |
38 | この土や桜咲く国わが住む国 |
39 | 蛍狩われを小川に落しけり |
40 | 少年のなすままに馬洗はるる |
41 | 夕ざくら見上ぐる顔も昏れにけり |
42 | 目刺は小柄で鉄工達と同じ固さ |
43 | 溺れゆくこと飛ぶことに似る銀河 |
44 | 疲れ鵜に水面を均らす夜空かな |
45 | 落葉松の芽吹きの昨日さらに明日 |
46 | 虚も実も沙羅ひらく刻不動なり |
47 | 天の川鷹は飼はれて眠りをり |
48 | 夜霧が漉餡だったら男女同権を認める |
49 | 一片の落花のあとの夕桜 |
50 | 誰が殯かくも蛍の多き夜は |
2024年9月23日 23時06分更新(随時更新中)