現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2013年1月25日のデイリーキーワードランキング
1 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
2 | 麦秋の中なるが悲し聖廃虚 |
3 | 雪残る頂き一つ国境 |
4 | 蝋梅や磨きたりない床柱 |
5 | 夏草に気罐車の車輪来て止る |
6 | 芋の露連山影を正しうす |
7 | 去年今年貫く棒の如きもの |
8 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
9 | 斑鳩や塔とれんげと宅急便 |
10 | 寒行の履物揃う上がり口 |
11 | この道の富士になりゆく芒かな |
12 | 大寒の一戸もかくれなき故郷 |
13 | 足の立つ嬉しさに萩の芽を検す |
14 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
15 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
16 | 無頼派の名乗りを上げる羽抜鶏 |
17 | 獏探す動物園の春の昼 |
18 | 秋の航一大紺円盤の中 |
19 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
20 | 千年の形状記憶ひきがえる |
21 | 傘さして雨の蛍を見てゐたり |
22 | ねんねこの中で歌ふを母のみ知る |
23 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
24 | 還暦をすぎ春風のよく見える |
25 | 黄沙降る街に無影の詐欺師たち |
26 | 夏真昼死は半眼に人をみる |
27 | 結城着て論語集解読み始め |
28 | 海に出て木枯帰るところなし |
29 | 街灯は夜霧にぬれるためにある |
30 | 蝌蚪一つ鼻杭にあて休みをり |
31 | 正月の月が明るい手まり歌 |
32 | 大火箸突き刺し囲炉裏の懐古談 |
33 | 溢れ差す朝の目薬寒の入り |
34 | うなずいて和解の兆し蜆汁 |
35 | 空をはさむ蟹死にをるや雲の峰 |
36 | 湯冷めかな折鶴の滞空かな |
37 | ものの種にぎればいのちひしめける |
38 | かたつむり甲斐も信濃も雨のなか |
39 | 虫出しの雷よみかけの本ひらく |
40 | 水枕ガバリと寒い海がある |
41 | 初夢のなかをどんなに走つたやら |
42 | まつすぐな道でさみしい |
43 | 大寒の埃の如く人死ぬる |
44 | 寝待月 越前水母漂えり |
45 | 下萌やあしたゆふべを端折着 |
46 | 山姥やーい冬の谺の姥捨てやーい |
47 | 湯豆腐を崩し問ひたき事にふれ |
48 | 老いたれば人より早く冬が来る |
49 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
50 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
2025年8月29日 01時19分更新(随時更新中)