現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年3月19日のデイリーキーワードランキング
1 | あをあをと空を残して蝶分れ |
2 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
3 | 春雨の中や雪おく甲斐の山 |
4 | 一木の沈黙永し百千鳥 |
5 | いそがしや木の芽草の芽天が下 |
6 | 春ふかし肉親の情あらあらし |
7 | 去年今年貫く棒の如きもの |
8 | 百代の過客しんがりに猫の子も |
9 | 山国の蝶を荒しと思はずや |
10 | 磯鷲はかならず巌にとまりけり |
11 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
12 | 毎年よ彼岸の入りに寒いのは |
13 | この道しかない春の雪ふる |
14 | 箒木に影といふものありにけり |
15 | 郭公や韃靼の日の没るなべに |
16 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
17 | 発熱に似るさんしゅうの花月余り |
18 | 鮟鱇の凍てざる腸を掴み出す |
19 | 黒猫の子のぞろぞろと月夜かな |
20 | 陽炎や巨岩そのものが舟歌 |
21 | たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ |
22 | 鳥交るしきりと喉の乾く日ぞ |
23 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
24 | 君に会うただそれだけのため桜 |
25 | 春めくを冬田のためにおしむなり |
26 | 傘さして都をどりの篝守 |
27 | 精虫四万の妻の子宮へ浮游する夜をみつめていた |
28 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
29 | 初ひばり胸の奥處といふ言葉 |
30 | 古九谷の深むらさきも雁の頃 |
31 | 湯の山や谷に生るる春の雲 |
32 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
33 | 今の間のおういぬふぐり聖人去り |
34 | 火柱の中にわたしの駅がある |
35 | かたつむり甲斐も信濃も雨のなか |
36 | 風呂吹の一きれづつや四十人 |
37 | 鴨を煮て素顔の口に運ぶなり |
38 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
39 | はるかまで旅してゐたり昼寝覚 |
40 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
41 | 灯あかあかと会すれば千鳥鳴くといふ |
42 | 叔父の僧姪の舞妓や大石忌 |
43 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
44 | 休む船腹水陽炎の巣となりぬ |
45 | おにはにはにはにはとりがゐるはるは |
46 | 凍鶴に一つ菫の咲いてゐし |
47 | 手袋に五指を分かちて意を決す |
48 | 曼珠沙華抱くほどとれど母恋し |
49 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
50 | ゆめにみる女はひとり星祭 |
2025年8月28日 22時40分更新(随時更新中)