現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年3月14日のデイリーキーワードランキング
1 | あかつきに雪降りし山神還る |
2 | 蝶ひとつ 人馬は消えて しまひけり |
3 | 水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る |
4 | 綿の実を摘みゐてうたふこともなし |
5 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
6 | 終戦忌頭が禿げてしまひけり |
7 | 鯛の骨たたみにひらふ夜寒かな |
8 | 冬の日の海に没る音をきかんとす |
9 | ちるさくら海あをければ海へちる |
10 | 古刹へのきざはし灯すしだれ萩 |
11 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
12 | はこべらや人は陰門へむかう旅 |
13 | 七竈屋久は激しく芽吹きおり |
14 | 桜満つ盲目の人の会釈して |
15 | 虹消えて忽ち君の無き如し |
16 | 天の川漕ぐ晩年の櫂欲しき |
17 | 峰雲へ飛沫一閃いるか跳ぶ |
18 | 見はるかす出船入船冬に入る |
19 | 春すでに高嶺未婚のつばくらめ |
20 | 百代の過客しんがりに猫の子も |
21 | 海に出て木枯帰るところなし |
22 | 血圧の折線グラフ春浅し |
23 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
24 | 川の淵寂寥は雪山よりくるか |
25 | 初蝶を追ふまなざしに加はりぬ |
26 | 忘我とは芒の真似をすることなり |
27 | 冬ざれやころろと鳴ける檻の鶴 |
28 | 千年の留守に瀑布を掛けておく |
29 | 凩や馬現はれて海の上 |
30 | 白玉は何処へも行かぬ母と食ぶ |
31 | 木曽路ゆく我も旅人散る木の葉 |
32 | 老いたれば人より早く冬が来る |
33 | 朝風に金箔飛ばす熊手かな |
34 | 逢ひたきは故人ばかりよ秋の風 |
35 | 藤の花長うして雨ふらんとす |
36 | 三日月やこの頃萩の咲きこぼれ |
37 | 菜の花や小学校の昼餉時 |
38 | 葛引くと遠くが動く晴子の忌 |
39 | 冬に向く伊吹嶺という座禅僧 |
40 | 早乙女も加賀の夜風のひとりなる |
41 | 萬緑の中や吾子の歯生え初むる - |
42 | 肉マンをころんでつぶす二月かな |
43 | 夕長し仏頂面の印度象 |
44 | 頬杖をつかねば秋思とは言へぬ |
45 | 蜩のなき代りしははるかかな |
46 | 花冷の包丁獣脂もて曇る |
47 | 双眼鏡遠き薊の花賜る |
48 | 雀棲む大樹が霧を身籠りぬ |
49 | 身の裡にしらほねはあり冬欅 |
50 | 春寒し水田の上の根なし雲 |
2025年8月29日 04時03分更新(随時更新中)