現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年3月13日のデイリーキーワードランキング
1 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
2 | 冷奴隣に灯先んじて |
3 | 人形のだれにも抱かれ草の花 |
4 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
5 | 待ち人は本の栞になり弥生 |
6 | 水入れて春田となりてかがやけり |
7 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
8 | なにほどの快楽か大樹揺れやまず |
9 | 月明のいづくか悪事なしをらむ |
10 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
11 | ややありて汽艇の波や蘆の角 |
12 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
13 | 山笑う火の見櫓の短い村 |
14 | 生家より道豊饒に奔り行く |
15 | 寒卵二つ置きたり相寄らず |
16 | 若鮎の二手になりて上りけり |
17 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
18 | 鳥渡り月渡る谷人老いたり |
19 | 閉山の地を舐めて飛ぶつばくらめ |
20 | 道ゆづりしは雪女かも知れず |
21 | 虚子一人銀河と共に西へ行く |
22 | 木の芽風漆黒の膳拭き清め |
23 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
24 | ひらかなように男がやってくる |
25 | かなしきかな性病院の煙出 |
26 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
27 | 野遊びの児等の一人が飛翔せり |
28 | 毎年よ彼岸の入りに寒いのは |
29 | 羅や人悲します恋をして |
30 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
31 | 金盞花淡路一国晴れにけり |
32 | 苗代の月夜ははんの木にけむる |
33 | 霧黄なる市に動くや影法師 |
34 | ゆく雲にしばらくひそむ帰燕かな |
35 | 母の日の母のこまかき柄を択る |
36 | 寒卵どの曲線もかへりくる |
37 | あえかなる薔薇撰りをれば春の雷 |
38 | 土塊を一つ動かし物芽出づ |
39 | 野遊びの着物のしめり老夫婦 |
40 | 雪催ふ琴になる木となれぬ木と |
41 | 重ね着の中に女のはだかあり |
42 | 湯豆腐やいのちのはてのうすあかり |
43 | 枝蛙喜雨の緑にまぎれけり |
44 | 煌々と渇き渚・渚をずりゆく艾 |
45 | 人類の歩むさみしさつちふるを |
46 | 啓蟄や兄の戦艦浮上せず |
47 | 寂しくて道のつながる年のくれ |
48 | ものの種にぎればいのちひしめける |
49 | あたたかき十一月もすみにけり |
50 | すこし垂れ流し春田の養豚場 |
2024年9月24日 22時26分更新(随時更新中)