現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年5月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
2 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
3 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
4 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
5 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
6 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
7 | 星空へ店より林檎あふれをり |
8 | 一日もの云はず蝶の影さす |
9 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
10 | 我が声の吹き戻さるる野分かな |
11 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
12 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
13 | この道しかない春の雪ふる |
14 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
15 | 花満ちて水に翳りを落しけり |
16 | 炎宙の鉄塊として影失う |
17 | 陽の欠片あつめて冬日海へ落つ |
18 | 炎天を泣きぬれてゆく蟻のあり |
19 | ものの種にぎればいのちひしめける |
20 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
21 | 摩天楼より新緑がパセリほど |
22 | 入れものが無い両手で受ける |
23 | 大寺を包みてわめく木の芽かな |
24 | あをあをと空を残して蝶分れ |
25 | 秋澄めりよき言葉にはよき匂ひ |
26 | 海に出て木枯帰るところなし |
27 | 清明の無傷の空を眩しめり |
28 | 天井に日の斑ゆらめく針供養 |
29 | 底がぬけた柄杓で水を呑まうとした |
30 | 金魚田のさまざまな影さかしまに |
31 | 蝉時雨子は担送車に追ひつけず |
32 | チューリップ花びら外れかけてをり |
33 | 軍鼓鳴り/荒涼と/秋の/痣となる |
34 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
35 | 肉体は死してびつしり書庫に夏 |
36 | 夜よりも昼のはかなき梅雨の寡婦 |
37 | 螢獲て少年の指みどりなり |
38 | 大梅雨の茫茫と沼らしきもの |
39 | 柿うるる夜は夜もすがら水車 |
40 | 丁寧に生きて老人暮易し |
41 | 岬鼻へ飛立つ前の鷹一羽 |
42 | 百幹の青そそり立つ竹の秋 |
43 | ままならぬ神の御力 花吹雪 |
44 | ちとせふる苔のきざはし月と行く |
45 | 夏蕨拳ほどけば眠くなる |
46 | 手庇を何回したり春の山 |
47 | 明日は明日 今日咲ききって日々草 |
48 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
49 | 手花火を命継ぐ如燃やすなり |
50 | 花吹雪の間合ひは天の吸ふ息か |
2024年9月20日 10時22分更新(随時更新中)