現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年4月21日のデイリーキーワードランキング
1 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
2 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
3 | 雨粒のときどき太き野菊かな |
4 | 子に如何な人現れむ雪の夜の林檎 |
5 | 若葉潮 母はかなしきまで黙す |
6 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
7 | 大仏殿細く洩れくる青葉光 |
8 | 七日はや煤によごれし軒雀 |
9 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
10 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
11 | 徐々に徐々に月下の俘虜として進む |
12 | 木の芽風籬のつづく海岸線 |
13 | 方丈の大庇より春の蝶 |
14 | ああ暗い煮詰まっているぎゅうとねぎ |
15 | 長き長き春暁の貨車なつかしき |
16 | 街角の風を売るなり風車 |
17 | 青天や白き五弁の梨の花 |
18 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
19 | ちるさくら海あをければ海へちる |
20 | 一箇の葬紐でつながる犬を残し |
21 | 春紅葉昔乙女の声華やぐ |
22 | 灯は水にまたたきはじめ牡丹雪 |
23 | 本阿彌光悦卯月は如何なもの着しや |
24 | 蟬の声網のごとくに広ごれり |
25 | ひらひらと月光降りぬ貝割菜 |
26 | 青蝉の動かぬむくろいとおしむ |
27 | 一高へ径の傾く芋嵐 |
28 | 芝桜色鉛筆の走り出す |
29 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
30 | 笹鳴に逢ひたき人のあるにはある |
31 | 空鬱々さくらは白く走るかな |
32 | 春眠のさめぎはに聞く鳥のこゑ |
33 | 眼をとぢて佛とおなじ薫風裡 |
34 | 寒鯉はしづかなるかな鰭を垂れ |
35 | 満月は井戸に呑まれて尚まんげつ |
36 | 嫩芽光る牝鹿ばかり無風を懼れ |
37 | 妻と寝て銀漢の尾に父母います |
38 | 夏木立天空ささえゆるがざり |
39 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
40 | けふの月長いすすきを活けにけり |
41 | 鶏頭の影地に倒れ壁に立つ |
42 | アンコール曲ハミングはみんぐ 虫すだく |
43 | 忠敬の一歩を刻む山粧ふ |
44 | 鉢巻にピアスの光る祭髪 |
45 | けふ我は揚羽なりしを誰も知らず |
46 | あさまらのめでたき春となりにけり |
47 | 覗く子にスクラムを解く蝌蚪の国 |
48 | 妻が持つ薊の棘を手に感ず |
49 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
50 | 秋澄めりよき言葉にはよき匂ひ |
2024年4月25日 14時53分更新(随時更新中)