現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年2月6日のデイリーキーワードランキング
1 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
2 | 霧月夜美して一夜ぎり |
3 | さくら咲きあふれて海へ雄物川 |
4 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
5 | 鍬打つて涼しき土となりにけり |
6 | 冬耕の土裏返す雀どち |
7 | 白地着て血のみを潔く子に遺す |
8 | 紅梅から紅梅へ飛ぶ悪夢の鳥 |
9 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
10 | 無礼なる妻よ毎日馬鹿げたものを食わしむ |
11 | 奧白根かの世の雪をかがやかす |
12 | 揚羽蝶おいらん草にぶら下がる |
13 | 冬に向く伊吹嶺という座禅僧 |
14 | 鳥のうちの鷹に生れし汝かな |
15 | ひかり來る片目の義眼原爆忌 |
16 | 海の空罐細り細りて疎らな葦 |
17 | 春雨の中や雪おく甲斐の山 |
18 | うすらひは深山へかへる花の如 |
19 | 仰向きに椿の下を通りけり |
20 | 登山靴あぶら塗らんと掴みをり |
21 | 遠嶺より日あたつてくる鴨の水 |
22 | 歌ひとつ遊牧の空に放ち来し |
23 | 吹きつけしかたちにものの氷りたる |
24 | 冬空や鷗に白濁はじまりぬ |
25 | 階段が無くて海鼠の日暮かな |
26 | ものの種にぎればいのちひしめける |
27 | 麗しき春の七曜またはじまる |
28 | あせるまじ冬木を切れば芯の紅 |
29 | 芍薬に黒髪五寸断つ奢り |
30 | カイト揚ぐ言葉で人を殺しては |
31 | 夜桜やひとつ筵に恋敵 |
32 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
33 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
34 | 大初日ひとり一人が受けて佇つ |
35 | 広島や卵食ふ時口ひらく |
36 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
37 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
38 | しぐれふるみちのくに大き仏あり |
39 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
40 | 肉体の枯れ色のヤッケ吊るさるる |
41 | 地は早暁稔らぬ日々を鏡なし |
42 | 帰還せりただ俯いて花として |
43 | 般若とはふいに置かれし寒卵 |
44 | 鰯雲しづかにほろぶ刻の影 |
45 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
46 | ものの芽のあらはれ出でし大事かな |
47 | 冬苺小鳥啄みわれは摘む |
48 | 家ずとに犬神の護符寒に入る |
49 | 群羊の一頭として初日受く |
50 | 雪国に子を生んでこの深まなざし |
2024年9月26日 22時08分更新(随時更新中)