現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2019年7月31日のデイリーキーワードランキング
1 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
2 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
3 | 海に出て木枯帰るところなし |
4 | 吊橋や百歩の宙の秋の風 |
5 | くもることわすれし空のひばりかな |
6 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
7 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
8 | 三伏の闇はるかより露のこゑ |
9 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
10 | やり羽子や油のやうな京言葉 |
11 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
12 | 遠泳や高波越ゆる一の列 |
13 | 朝顔の紺のかなたの月日かな |
14 | 丁寧に生きて老人暮易し |
15 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
16 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
17 | 水仙や古鏡の如く花をかかぐ |
18 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
19 | 日盛りに蝶のふれ合ふ音すなり |
20 | 重ね着の中に女のはだかあり |
21 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
22 | 炎天を槍のごとくに涼気すぐ |
23 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
24 | 緋のダリアジャズシンガーの揮発する |
25 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
26 | あはれ子の夜寒の床の引けばよる |
27 | 一人居は旅の気易さ枯野光 |
28 | 藍壺に寝せある布や明易き |
29 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
30 | 方寸にあり紅梅の志 |
31 | 水枕ガバリと寒い海がある |
32 | 蝉時雨子は担送車に追ひつけず |
33 | 墓のうらに廻る |
34 | 海女とても陸こそよけれ桃の花 |
35 | 雑炊もみちのくぶりにあはれなり |
36 | 紅葉かつ散り水音ゆるびなし |
37 | 若鮎の二手になりて上りけり |
38 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
39 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
40 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
41 | 葉桜の下帰り来て魚に塩 |
42 | 水櫛の朝さわやかに厨ごと |
43 | 鳴り止まぬ耳鳴り今日も もどり寒 |
44 | 沈丁花ときめき量る砂時計 |
45 | 帰り来て厨の暗さ油蟬 |
46 | 逢ひたくて凧をみてゐる風邪ごこち |
47 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
48 | 身ほとりに風湧く思ひ更衣 |
49 | 麦車馬に遅れて動き出づ |
50 | 俺たちはみんな蓑虫空をみる |
2024年4月25日 13時39分更新(随時更新中)