現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年3月5日のデイリーキーワードランキング
1 | へろへろとワンタンすするクリスマス |
2 | 黒猫の子のぞろぞろと月夜かな |
3 | ぐらぐらと鬼の声する桜の芽 |
4 | マスクして自分の顔を取りもどす |
5 | 蝶墜ちて大音響の結氷期 |
6 | 白梅や風は何色絵筆塚 |
7 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
8 | 香気満つ藤の大樹は百畳敷 |
9 | 水枕ガバリと寒い海がある |
10 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
11 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
12 | 小春日や隣家の犬の名はピカソ |
13 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
14 | 単線の時刻表繰る夕薄暑 |
15 | 月一つ聞く人多勢笛なけり |
16 | 最澄の瞑目つづく冬の畦 |
17 | 遠火事のふたたび炎あがりけり |
18 | 紅梅や枝々は空奪いあひ |
19 | あごひげに鼠を湧かせ濡れ遊ぶ |
20 | 月の夜の柱よ咲きたいならどうぞ |
21 | 子の結婚父母に香華の春の丘 |
22 | 一湾を眼下に望む鵙日和 |
23 | 痰一斗糸瓜の水も間に合はず |
24 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
25 | 犀川に骨のうねりを夏疲れ |
26 | 螢籠昏ければ揺り炎えたたす |
27 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
28 | 水中花臓器切ったり繋いだり |
29 | 細耕のほとんど無音師業いかに |
30 | 風邪の神名前を変へてやつてくる |
31 | レコードの無音の溝に春の闇 |
32 | 木々の芽に触れて明日を考える |
33 | やわらかな白富士をのむ茶の湯かな |
34 | 地下鉄もビルも鮮血吸い込んで |
35 | 見えぬ目の方の眼鏡の玉も拭く |
36 | 力なく風に躓く冬の蝶 |
37 | 旅笠の裏の師の句や春の風 |
38 | 近づくと何と柔らかな枯山 |
39 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
40 | 榠櫨一顆置けば傾ぎて個室なり |
41 | 銀河系のとある酒場のヒヤシンス |
42 | 吸殻のようなからだで鮃食う |
43 | 立冬のことに草木のかがやける |
44 | 草の花褒める言葉をさがしおり |
45 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
46 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
47 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
48 | 人参の芯から一日始まれり |
49 | 蟹漁期月にわびしや妻の陰 |
50 | 春山へ斧の動悸を持つてゆく |
2024年9月26日 13時40分更新(随時更新中)