現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年3月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
2 | 大海と知りて戻りぬ蝸牛 |
3 | 雲海の中に石楠花盛りなる |
4 | 洗つた手から軍艦の錆よみがえる |
5 | 仏壇を大きく開けておく良夜 |
6 | 春すでに百済観音垂れさがり |
7 | あじさいが郵便局を開きけり |
8 | 弘法の筆勢に春闌けにけり |
9 | 雪晴れの水がふくれて夕景色 |
10 | 身めぐりを雪だか蝶だか日暮まで |
11 | 福寿草家族のごとくかたまれり |
12 | 恬淡を装ひてゐし蓑虫よ |
13 | 飼ひ猫の夜遊び自在春立ちぬ |
14 | 田植すみ健康さうな水匂ふ |
15 | 晩涼に池の萍皆動く |
16 | 雪暗の木々がまぶたを開く音 |
17 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
18 | 春寒の百済観音の裳裾かな |
19 | 雪女郎に恋はありけり寒椿 |
20 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
21 | 春暁や人こそ知らね木々の雨 |
22 | 少年や六十年後の春の如し |
23 | 合格のメールが届く花こぶし |
24 | この町に生くべく日傘購ひにけり |
25 | 玄関で沈丁の香に飛びつかる |
26 | ふるさとへ行くバスが見ゆ大枯野 |
27 | 大植田家の中まで水匂ふ |
28 | 燃えさかるほどに裸体をさらす炎 |
29 | 吾も春の野に下り立てば紫に |
30 | 琅玕や一月沼の横たはり |
31 | まつすぐの道に出でけり秋の暮 |
32 | 桃青し赤きところの少しあり |
33 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
34 | ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない |
35 | 柊の花一本の香りかな |
36 | 一山を染めし桜の驕りかな |
37 | 月面をななめドライブ夏の夜 |
38 | 小をんなの髪に大きな春の雪 |
39 | 人仰ぐ我家の椿仰ぎけり |
40 | 夕ぐれの葛飾道の落穂かな |
41 | 表札は三橋敏雄永久の留守 |
42 | 灰のように鼬のように桜騒 |
43 | 逃げごしの蓴菜口に広ごりぬ |
44 | 野に出でよ見わたすかぎり春の風 |
45 | 本堂の華やかなりし仏生会 |
46 | 酔漢の睡りの中も飛花落花 |
47 | 代馬の泥の鞭あと一二本 |
48 | ひざまづき蓬の中に摘みにけり |
49 | 流さるるものとは知らず流し雛 |
50 | ああ小春我等涎し涙して |
2025年8月28日 21時22分更新(随時更新中)