現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2025年3月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 寝待月 越前水母漂えり |
2 | 山雀や頬白ければ四十雀 |
3 | 聖菓純白けふも戦のある地平 |
4 | わらんべの洟も若葉を映しけり |
5 | 野を焼いて帰れば燈火母やさし |
6 | 城を出し落花一片いまもとぶ |
7 | 大寺を包みてわめく木の芽かな |
8 | 匍匐してゐるに尾張野あきつ飛ぶ |
9 | 月の王みまかりしより国亡ぶ |
10 | 金粉をこぼして火蛾やすさまじき |
11 | 桜散るあなたも河馬になりなさい |
12 | 春浅き麒麟の空の飛行雲 |
13 | 白梅の晩節問はる立居かな |
14 | 一湾の潮しづもるきりぎりす |
15 | ろりろりと印度の少女雲を嚙む |
16 | あの朝が死ぬ朝だった鉄線花 |
17 | 広島や卵食ふ時口ひらく |
18 | 茶筅置く畳一と目の日射しかな |
19 | 花柘榴の花の点鐘恵山寺 |
20 | 曇り来し昆布干場の野菊かな |
21 | 甲冑の古き空洞五月の夜 |
22 | この冥き双ひ鳥かな山河かな |
23 | ぬば玉の寝屋かいまみぬ嫁が君 |
24 | 耕せばうごき憩へばしづかな土 |
25 | 少年来る無心に充分に刺すために |
26 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
27 | 古池や蛙飛びこむ水の音 |
28 | 竹夫人紅差指はもういらぬ |
29 | 一鷹を生む山風や蕨伸ぶ |
30 | 春の雪ふる女はまことうつくしい |
31 | 椿子に会ひたしと言ひ雛の客 |
32 | 毛虫行きぬ毛虫の群にまじらむと |
33 | 春たのしなせば片づく用ばかり |
34 | ゆく秋やふくみて水のやはらかき |
35 | 妻が持つ薊の棘を手に感ず |
36 | 燈籠にしばらくのこる匂ひかな |
37 | 喉にまで赤く刺さりて海市立つ |
38 | 初山河あふれくるもの掌に |
39 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
40 | つぶらなる汝が眼吻はなん露の秋 |
41 | 蛍籠われに安心あらしめよ |
42 | 辛夷散る影といふもの空におき |
43 | 法医学桜暗黒父自涜 |
44 | 貝寄風に乗りて帰郷の船迅し |
45 | 紫陽花の首斬り落す信長忌 |
46 | 葉桜の中の無数の空さわぐ |
47 | 田を鋤いて牛の伏目の日昏れまで |
48 | 棚田みな刈田となりし峡日和 |
49 | 《 》は水の育くむ水の塊 |
50 | 侘助のぽつりぽつりと呟きぬ |
2025年8月31日 03時32分更新(随時更新中)