現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年7月31日のデイリーキーワードランキング
1 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
2 | 真夏日の森は聖堂鳥睡り |
3 | 七十路や新しき事弥生道 |
4 | おぼろ夜の鬼ともなれずやぶれ壺 |
5 | 海に出て木枯帰るところなし |
6 | 夕影は流るる藻にも濃かりけり |
7 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
8 | 八月や六日九日十五日 |
9 | いち早く日暮るる蟬の鳴きにけり |
10 | いきいきと三月生る雲の奧 |
11 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
12 | 蝶追ふて春山深く迷ひけり |
13 | 鳥雲に入るや黙つてついてこい |
14 | 生まれたての牛の息づく神楽宿 |
15 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
16 | 髪洗ひゐて茫々の山河かな |
17 | 七十三歳わが誕生日多喜二の忌 |
18 | 思はずもヒヨコ生れぬ冬薔薇 |
19 | 日を追わぬ大向日葵となりにけり |
20 | 黄金の蓮へ帰る野球かな |
21 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
22 | 来よと言う木の声がする残暑かな |
23 | 甲冑にまだある気魄今朝の秋 |
24 | 枯野原汽車に化けたる狸あり |
25 | 早乙女を船より上げぬ最上川 |
26 | 夕薄暑これから壺がやさしくなる |
27 | 立ちあがりくる夏汐のふぐり見ゆ |
28 | 勝ち負けをすぐ云ふをとこ茗荷の子 |
29 | 冷奴隣に灯先んじて |
30 | 数式を展けば虫の声しきり |
31 | 白鳥百羽津軽の空を明るうす |
32 | 鳥が来て落せし木の実雪染めぬ |
33 | 去年今年うしろ姿の厨妻 |
34 | ベートーベン我が精神の黴ぬぐふ |
35 | 流星の使ひきれざる空の丈 |
36 | 言葉尻ていねいに拭き青林檎 |
37 | 夫婦の夜氷菓の中に匙残し |
38 | 六林男の忌日向より枯れ深まりし |
39 | ごむまりのような五月を愛しけり |
40 | 露万朶万朶の天の闇を統ぶ |
41 | 家を出て手を引かれたる祭かな |
42 | 退去する軒に風鈴吊るし置く |
43 | 愚かにも過激に生きて父であり |
44 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
45 | ヒロシマに残したままの十九の眼 |
46 | 風鈴の乱れる闇に眠りけり |
47 | 月山の木霊と遊ぶ春氷柱 |
48 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
49 | 青い海へ散りし化身の桜貝 |
50 | 蝉時雨子は担送車に追ひつけず |
2025年8月29日 01時09分更新(随時更新中)