現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年8月7日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | 憲兵の前で滑つて転んぢやった |
3 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
4 | 原爆の無数の蝶が降りてくる |
5 | 玉音を理解せし者前に出よ |
6 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
7 | 銃後といふ不思議な町を丘で見た |
8 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
9 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
10 | 蝉穴のどの穴ゆけば少年期 |
11 | 夏山や又大川にめぐりあふ |
12 | 聖五月何も加えぬ塩むすび |
13 | 青梅が闇にびつしり泣く嬰児 |
14 | 肩越しの沖の哀しみ葉鶏頭 |
15 | 浮いて来い戦艦大和洞爺丸 |
16 | 重ね着の中に女のはだかあり |
17 | 初嵐して人の機嫌はとれません |
18 | 机椅子引きずる音す夏の雲 |
19 | けさ秋の一帆生みぬ中の海 |
20 | 女身仏に春剥落のつづきをり |
21 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
22 | 女人吹く篠笛流る施餓鬼寺 |
23 | 残雪やごうごうと吹く松の風 |
24 | 相逢うて飯食う疲れ遠花火 |
25 | 底紅のふかいところで兄に会う |
26 | 大いなる鐘にゆきあふ朧かな |
27 | 夕空は水の青さや門火焚く |
28 | 浮いてこいマラッカ海峡青バナナ |
29 | かまつかの風に夢殿ひらきけり |
30 | すばらしい乳房だ蚊が居る |
31 | 門火焚く手足痩せたる若者と |
32 | まつすぐな道でさみしい |
33 | 雉子の眸のかうかうとして売られけり |
34 | 支へ合う人は還らず寒牡丹 |
35 | 夕焼けて西の十万億土透く |
36 | 戦中に見しいわし雲結晶す |
37 | 高空に鷹が瞠れる今朝の秋 |
38 | 草むらも酷暑の夜勤もみな苛立ち |
39 | 立秋は提灯でくるものならむ |
40 | 夏山のうしろより入る伯耆かな |
41 | 先頭はすでにまぼろし風の盆 |
42 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
43 | 精虫四万の妻の子宮へ浮游する夜をみつめていた |
44 | 蝉穴といふ寂寞をのぞき見る |
45 | 彼岸花かの出征の日の波がしら |
46 | 眼の中の雪を数えて二度童 |
47 | なにほどの快楽か大樹揺れやまず |
48 | 愛憎を母に放ちて秋に入る |
49 | 黄蝶に促される体土弄り |
50 | 蝉穴を鴉の次に覗きけり |
2024年9月25日 16時12分更新(随時更新中)