現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年6月10日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 淋しい幽霊いくつも壁を抜けるなり |
3 | 星空へ店より林檎あふれをり |
4 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
5 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
6 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
7 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
8 | 百色を使い果せり濃紫陽花 |
9 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
10 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
11 | 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 |
12 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
13 | せきをしてもひとり |
14 | このあをき夜がはや今年ぞととよむ |
15 | 玉の如き小春日和を授かりし |
16 | つちふるやまだうっすらと蒙古斑 |
17 | 背泳ぎの空のだんだんおそろしく |
18 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
19 | ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜 |
20 | 野に出ればひとみなやさし桃の花 |
21 | 千里より一里が遠き春の闇 |
22 | 百代の過客は月日年行けり |
23 | 卵割るように銀河を渡りけり |
24 | もう夜明けわれを訪いたる雪女 |
25 | てのひらの水の珠玉よ青葉騒 |
26 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
27 | 万障が鉢合わせして濃紫陽花 |
28 | こんなよい月を一人で見て寝る |
29 | ぺしゃんこの折鶴広げゆく葛湯 |
30 | つきぬけて 天上の紺 曼珠沙華 |
31 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
32 | 春の夜や都踊はよういやさ |
33 | 朴散華即ちしれぬ行方かな |
34 | 犬は海を少年はマンゴーの森を見る |
35 | 十六夜のきのふともなく照らしけり |
36 | 何よりもとり戻したる花明り |
37 | 宝くじ外れて亀のなきにけり |
38 | 蛇逃げて我を見し眼の草に残る |
39 | 芋の露連山影を正しうす |
40 | 受話器からしやぼんの如き母の声 |
41 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
42 | 石楠花や賽の河原の石の塔 |
43 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
44 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
45 | 葉桜の中の無数の空さわぐ |
46 | 花菖蒲猫が弾いてるバイオリン |
47 | 入れものが無い両手で受ける |
48 | 赤のまま天平雲は天のもの |
49 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
50 | 人のかげ冬菜のかげとやはらかき |
2024年9月26日 19時32分更新(随時更新中)