現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年8月26日のデイリーキーワードランキング
1 | おそるべき君等の乳房夏来る |
2 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
3 | 門とぢて良夜の石と我は居り |
4 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
5 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
6 | 月の出は何時も冷やか戦あるに |
7 | 鳴く蟲のただしく置ける間なりけり |
8 | 雲を透く秋空見れば笛欲しや |
9 | 俺にあと何日残せし寒満月 |
10 | 樺美智子忌白髪を手で梳けり |
11 | 額づけば秋冷至るうじなかな |
12 | 土手を外れ枯野の犬となりゆけり |
13 | 夕潮の紺や紫紺や夏果てぬ |
14 | ふりしきる雨となりけり蛍籠 |
15 | 曼珠沙華不思議は茎のみどりかな |
16 | チェロ弾きのめくる譜面の星月夜 |
17 | 踊櫓古老は牙のごとく佇つ |
18 | キリギリス何処へも行かず誰も来ず |
19 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
20 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
21 | 秋風やひとさし指は誰の墓 |
22 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
23 | ほうと吹く空瓶の口夏をはる |
24 | 蕗の薹見つけし今日はこれでよし |
25 | しぐるるや駅に西口東口 |
26 | 水温むとも動くものなかるべし |
27 | 木犀をみごもるまでに深く吸ふ |
28 | 夏草や土偶の乳房ぬれてあり |
29 | 春塵を追うて彼岸の渡し舟 |
30 | 月さして一ト間の家でありにけり |
31 | 菜の花に未練の夕日及びけり |
32 | 天地水明あきあきしたる峠の木 |
33 | 満月やたたかふ猫はのびあがり |
34 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
35 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
36 | あきくさをごつたにつかね供へけり |
37 | 大榾をかへせば裏は一面火 |
38 | 長き夜や眠らぬ街のノッポビル |
39 | 籬といふやさしきことば秋陽射す |
40 | 古池や寓意たまはるはせをの忌 |
41 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
42 | 被爆者の声湧き上る夏の雲 |
43 | 大寺を包みてわめく木の芽かな |
44 | 日本を打ちてし止まぬ台風禍 |
45 | 舟中に山を仰ぐや青嵐 |
46 | かの路地や夏は日暮れの童歌 |
47 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
48 | いつよりか遠見の父が立つ水際 |
49 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
50 | 魚ごころ静ごころなく風邪の神 |
2024年9月19日 19時11分更新(随時更新中)