現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年10月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 曼珠沙華抱くほどとれど母恋し |
2 | わが影の吹かれて長き枯野かな |
3 | 洋上の一個の月を分け合いぬ |
4 | 還暦の海女の被れる真水かな |
5 | 白山茶花惑星がぶつかるかもしれぬ |
6 | すさまじき水のしむ歯に似非の神 |
7 | 鮭撲たるいろくず散らし散らしけり |
8 | 貌が棲む芒の中の捨て鏡 |
9 | かげろふや丘に群がる兵の霊 |
10 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
11 | しもつけに根づき淡墨桜かな |
12 | 年不惑縊死の縄跡芽吹きたり |
13 | チンドン屋枯野といへど足をどる |
14 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
15 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
16 | 病み呆けて泣けば卯の花腐しかな |
17 | 牧牛にながめられたる狭霧かな |
18 | 月の山大国主命かな |
19 | 陽へ病む |
20 | 名月や門の欅も武蔵ぶり |
21 | 苗代寒さそへる雨となりにけり |
22 | 一枚の落葉となりて昏睡す |
23 | 雪の上を死がかがやきて通りけり |
24 | 風船いくつ地には不在のもの多し |
25 | コスモスを離れし蝶に谿深し |
26 | 白き凧韻きて真夜に覚めしなり |
27 | 滝となる前のしづけさ藤映す |
28 | 勇気こそ地の塩なれや梅真白 |
29 | 振つてみて土鈴の音の秋を買ふ |
30 | 朝の焚火燃えいて鞭の音たてる |
31 | コスモスの花あそびをる虚空かな |
32 | 風花や傘に澁刷く小手のさき |
33 | 鼻から管紅葉が窓にぐにゃぐにゃ |
34 | 岬鼻へ飛立つ前の鷹一羽 |
35 | 峡空や霧氷の梢こまやかに |
36 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
37 | 馬の瞳も零下に碧む峠口 |
38 | 任侠の気風いまなし括り桑 |
39 | 僕が主人公の童話を語る冬薔薇 |
40 | 茅枯れてみづがき山は蒼天に入る |
41 | 斬首台へと並んでおりぬ曼珠沙華 |
42 | 子等帰りたる冬銀河濃くなりぬ |
43 | 鏡ごと一族が消え十三夜 |
44 | 新じやがや子をすかす喉すでに嗄れ |
45 | 蓑虫よ父よと鳴きて母もなし |
46 | 秋風にちりめんじゃこが泳ぎ着く |
47 | 朝の空気静かに流れ寒椿 |
48 | 朝風に金箔飛ばす熊手かな |
49 | 子をもたぬをとことをんな毛蟲焼く |
50 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
2024年4月25日 10時06分更新(随時更新中)