現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年6月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
2 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
3 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
4 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
5 | いなびかり北よりすれば北を見る |
6 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
7 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
8 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
9 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
10 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
11 | 玉解いて即ち高き芭蕉かな |
12 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
13 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
14 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
15 | 重ね着の中に女のはだかあり |
16 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
17 | 桜桃忌玉川のみず潺潺と |
18 | 秋風の山を越えゆく蝶一つ |
19 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
20 | 蟻穴を出て地歩くや東大寺 |
21 | 夏暁我を亡ぼす夢に覚む |
22 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
23 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
24 | 目刺焼き骨の海岸線にいる |
25 | 夏木立天空ささえゆるがざり |
26 | 朝月や芭蕉いよいよ玉解かむ |
27 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
28 | 天帝のこころ尽しや梅雨晴間 |
29 | 咳をしても一人 |
30 | 広島や卵食ふ時口ひらく |
31 | かなかなの森が浮力を生んでをり |
32 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
33 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
34 | 遠くまで来て十薬の花十字 |
35 | 天竜の嶺強く見る夏帽子 |
36 | 籐椅子に揺れてうたたね鼻眼鏡 |
37 | 梅雨晴れ間オレンジ色の過去にじみ出す |
38 | 大空に羽子の白妙とどまれり |
39 | 油絵に昭和の暗さ夏館 |
40 | われ病めり今宵一匹の蜘蛛も宥さず |
41 | 頑として話に乗らぬ渋団扇 |
42 | 奥そこに青い灯ゆれる桜桃忌 |
43 | 大寒の一戸もかくれなき故郷 |
44 | 十薬や才気ささふるもの狂気 |
45 | 芋の露連山影を正しうす |
46 | びしよぬれのKが還つてきた月夜 |
47 | 三日月の沈む弥彦の裏は海 |
48 | お数珠袋にどんぐり一つ忌を修す |
49 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
50 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
2024年9月25日 05時56分更新(随時更新中)