現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2018年10月6日のデイリーキーワードランキング
1 | 友と語れば海峡やがて月かかぐ |
2 | 白富士をわなげの的に裾野の子 |
3 | 海に出て木枯帰るところなし |
4 | 猫じゃらししゃららん即興音快調 |
5 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
6 | 金亀子擲つ闇の深さかな |
7 | 高僧の紅葉の山に針の雨 |
8 | 芋の露連山影を正しうす |
9 | 赤い林檎の国境齧り一楽徒 |
10 | 夫の忌へ日にけに緑濃くなりぬ |
11 | 春寒し水田の上の根なし雲 |
12 | 金木犀季節ふりむく空がある |
13 | 妻恋し炎天の岩石もて撃ち |
14 | 金魚藻にせばめられつつ溝の水脈 |
15 | 交響曲第九門扉に注連飾る |
16 | 等分のキャベツに今日と明日が出来 |
17 | せきをしてもひとり |
18 | 稔り田に雨や濡れ身の青年佇つ |
19 | 五月雨や上野の山も見あきたり |
20 | 血の中に蒼き血もあり憂國忌 |
21 | 吐息みな綿虫となる日暮どき |
22 | 昨夜までは苦き海鞘とぞ思ひける |
23 | 郷愁を舌にころがすさくらんぼ |
24 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
25 | 虹二重神も恋愛したまへり |
26 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
27 | 煖炉ぬくし何を言ひだすかも知れぬ |
28 | 床下を色鯉の水京の宿 |
29 | 思惟仏の琴線に触れ一葉散る |
30 | 生涯の影ある秋の天地かな |
31 | 妻癒えし日を櫻記念日とするか |
32 | 白鳥の足急しく水の旅 |
33 | 大年や鎧のごとき佐渡箪笥 |
34 | 次の世も会ひたき人と花に居り |
35 | 方丈の大庇より春の蝶 |
36 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
37 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
38 | 山の日は一輪草に届かざる |
39 | 黛を濃うせよ草は芳しき |
40 | 一対か一対一か枯野人 |
41 | 襟巻に溺れし首の晩年か |
42 | 相容れぬ淡墨桜の尊厳死 |
43 | 勇気こそ地の塩なれや梅真白 |
44 | はたはたの着地寸前吹かれけり |
45 | 小鳥来て午後の紅茶のほしきころ |
46 | 蜩や硯の奧の青山河 |
47 | ほーほけきょケキョと鳴く癖直らぬか |
48 | 極月の溜息束ねルージュひく |
49 | 叱られて帰る霰の石畳 |
50 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
2024年9月26日 18時41分更新(随時更新中)