現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2015年10月30日のデイリーキーワードランキング
1 | ここまでと踵返せり大花野 |
2 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
3 | 子燕のこぼれむばかりこばれざる |
4 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
5 | 枕三つ叩いて寝れば宝船 |
6 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
7 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
8 | 蝶墜ちて大音響の結氷期 |
9 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
10 | 戦争と畳の上の団扇かな |
11 | 宝船皺寄つてゐる目覚めかな |
12 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
13 | 星空へ店より林檎あふれをり |
14 | 豆腐屋の前から寒くなりにけり |
15 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
16 | こほろぎのこの一徹の貌を見よ |
17 | 桑の葉の照るに堪へゆく帰省かな |
18 | 裸木の貫禄走り根に及ぶ |
19 | 冬枯の中を流るる水の照り |
20 | 寒菊や母のやうなる見舞妻 |
21 | 入れものが無い両手で受ける |
22 | おのずから岐れ道あり大花野 |
23 | 朧夜のむんずと高む翌檜 |
24 | 酸つぱいぞ甘いぞ柑子賜わるも |
25 | 螢獲て少年の指みどりなり |
26 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
27 | 働く妻帰りてアイスコーヒー飲む |
28 | 若鮎の 二手になりて 上りけり |
29 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
30 | 鶏頭たち深い話をしておるか |
31 | 手袋とるや指輪の玉のうすぐもり |
32 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
33 | 書を閉づるかそけき音も冬の声 |
34 | 稲滓火の見守る田の神水の神 |
35 | 花水木没零歳の大き墓 |
36 | ゴキブリを叩き損ねて夏の月 |
37 | ものの種にぎればいのちひしめける |
38 | しづかなる力満ちゆきばつたとぶ |
39 | 芋の秋初孫ふぐり忘れずに |
40 | 砂丘ひろがる女の黒き手帳より |
41 | 今日ばかり花も時雨よ西行忌 |
42 | 国風に朱鷺はしらしらかえります |
43 | 打ちみだれ片乳白き砧かな |
44 | 洋梨の邪推の水の軋む音 |
45 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
46 | せきをしてもひとり |
47 | 落花舞ひあがり花神の立つごとし |
48 | 軍艦島朽ちてなお立つ冬木かな |
49 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
50 | つり鐘の蔕のところが渋かりき |
2024年9月19日 23時54分更新(随時更新中)