現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年7月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 真夏日の森は聖堂鳥睡り |
3 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
4 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
5 | 街灯は夜霧にぬれるためにある |
6 | 夫婦の夜氷菓の中に匙残し |
7 | 子燕のこぼれむばかりこぼれざる |
8 | 方丈の大庇より春の蝶 |
9 | 泣いて行くウエルテルに逢ふ朧哉 |
10 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
11 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
12 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
13 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
14 | 向日葵の空かがやけり波の群 |
15 | 庭隅の幹に日のある二日かな |
16 | 一生の楽しきころのソーダ水 |
17 | 初恋の軍事郵便曝しけり |
18 | ものの種にぎればいのちひしめける |
19 | 食欲兆すさびしさ坐り直す秋 |
20 | 長き夜の苦しみを解き給ひしや |
21 | 腸に春滴るや粥の味 |
22 | 欠け佛にねんねんころり雪の降る |
23 | 春尽きて山みな甲斐に走りけり |
24 | 夏未明音のそくばく遠からぬ |
25 | 深みゆく宮本武蔵火蛾の舞 |
26 | セーターにもぐり出られぬかもしれぬ |
27 | 秋は豆腐を握りつぶすことに反対してはならぬ |
28 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
29 | 重ね着の中に女のはだかあり |
30 | 岬鼻へ飛立つ前の鷹一羽 |
31 | ぬぎすてし人の温みや花衣 |
32 | みづうみのみなとのなつのみじかけれ |
33 | これよりは恋や事業や水温む |
34 | 虚子の忌の大浴場に泳ぐなり |
35 | 蝶結びほどけば幾千万の蝶 |
36 | 晩年を繕ふごとく白日傘 |
37 | 星空へ店より林檎あふれをり |
38 | 黒揚羽魚板たたきて立ち去りぬ |
39 | くはれもす八雲旧居の秋の蚊に |
40 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
41 | 門とぢて良夜の石と我は居り |
42 | 春の野や手のピストルで撃たれたし |
43 | 元日やふどしたたんで枕上ミ |
44 | 産むというおそろしきこと青山河 |
45 | ふりしきる雨となりけり蛍籠 |
46 | 秋の暮水中もまた暗くなる |
47 | 花南瓜母となる日の近づける |
48 | 薪をわるいもうと一人冬籠 |
49 | 透きとほる一番星や夏立ちぬ |
50 | 葉ざくらや廃坑が吐く白地熱 |
2025年8月28日 09時00分更新(随時更新中)