現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年4月6日のデイリーキーワードランキング
1 | たわたわと薄氷に乗る鴨の脚 |
2 | 散り急ぐ花の生き方上手かな |
3 | 月の夜の柱よ咲きたいならどうぞ |
4 | 白川の橋一本に花一樹 |
5 | アリランは梳る唄榛の花 |
6 | 池が足下に日箭ふんだんな午後の桎梏 |
7 | 飛ぶ石と雲の間を河鹿鳴く |
8 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
9 | いづれのおほんときにや日永かな |
10 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
11 | どの家にも修羅一人あり墓洗ふ |
12 | うちの蝶としてとんでいるしばらく |
13 | 春闌けてつくづく脳の隙間かな |
14 | 明暗はふたつにひとついなびかり |
15 | 暖炉昏し壺の椿を投げ入れよ |
16 | 青柿の人嫌ひでは濟まされぬ |
17 | なつかしきあやめの水の行方かな |
18 | 走り根や苔の上なる散り紅葉 |
19 | 昼凪のわが言葉のみ揺るるなり |
20 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
21 | 春紅葉昔乙女の声華やぐ |
22 | 残生の何に追はるる虎落笛 |
23 | 春愁の色濃きモジリアニの女 |
24 | 四角な冬空万葉集にはなき冬空 |
25 | 三日月に狐出て見よオホーツク |
26 | 蛾のまなこ赤光なれば海を恋う |
27 | 一を知つて二を知らぬなり卒業す |
28 | 山彦のゐてさびしさやハンモツク |
29 | 男らの汚れるまへの祭足袋 |
30 | 朔風や木目浮きたる跪拝台 |
31 | 鬱塊の遊び出でたる海市かな |
32 | 句集閉ず余韻のなかの春の闇 |
33 | 雨粒のときどき太き野菊かな |
34 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
35 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
36 | 物干に富士やをがまむ北斎忌 |
37 | 双子なら同じ死顔桃の花 |
38 | むれ落ちて楊貴妃桜尚あせず |
39 | ゆく春や古りしピアノに古し椅子 |
40 | 食慾はひょっとベンチのやうなもの |
41 | 手花火を命継ぐ如燃やすなり |
42 | 寒月をまたぐに惜しき潦 |
43 | 雪降るよ障子の穴を見てあれば |
44 | 耕すや虚無を育てているごとく |
45 | 風なくてひとひら舞ひぬ山法師 |
46 | 接吻もて映画は閉ぢぬ咳満ち満つ |
47 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
48 | 馬酔木より低き門なり浄瑠璃寺 |
49 | ぬっと来てぬっと去りたる鬼やんま |
50 | 人間に退屈しをり葱坊主 |
2024年4月24日 22時36分更新(随時更新中)