現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年3月31日のデイリーキーワードランキング
1 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
2 | まぼろしの鹿はしぐるるばかりなり |
3 | 春の日やあの世この世と馬車を駆り |
4 | 父の魂失せ芍薬の上に蟻 |
5 | 紺絣春月重く出でしかな |
6 | 重ね着の中に女のはだかあり |
7 | 美しき帰雁の空も束の間に |
8 | 人それぞれ書を読んでゐる良夜かな |
9 | 七十路や新しき事弥生道 |
10 | あさまらのめでたき春となりにけり |
11 | 春愁や草を歩けば草青く |
12 | がうがうと深雪の底の機屋かな |
13 | 人妻に春の喇叭が遠く鳴る |
14 | 萍の波浮き立ちて来たりけり |
15 | 咳をしても一人 |
16 | 素足にてのけふをたしかむる |
17 | 闘牛やああ男くさい春霞 |
18 | 諍ひのあとの淋しき彼岸寒 |
19 | 大落暉今に点火の枯すすき |
20 | 老い母の膕見える夏の家 |
21 | 蛍火や山のやうなる百姓家 |
22 | ゆく春や古りしピアノに古し椅子 |
23 | 花明り少し欲しいね狐穴 |
24 | 老猫の半眼のまま日向ぼこ |
25 | 人入つて門のこりたる暮春かな |
26 | 夜間飛行を眼にとめてうすくなる寝嵩 |
27 | 夏瘦せて嫌ひなものは嫌ひなり |
28 | 蟷螂のひらひら飛べる峠かな |
29 | 鞦韆は漕ぐべし愛は奪うべし |
30 | 古き日にとり巻かれゐて墓となる |
31 | 咲き継ぎて次の世までも百日紅 |
32 | 野菊まで行くに四五人斃れけり |
33 | よく眠る夢の枯野が青むまで |
34 | 一もとの姥子の宿の遅ざくら |
35 | 墜ちてゆく 燃ゆる冬日を股挟み |
36 | 寒や母地のアセチレン風に欷き |
37 | わがものと見し凶作田過ぎ信濃 |
38 | 兄以上恋人未満掻氷 |
39 | 紅葉明るし手紙よむによし |
40 | 忘年や身ほとりのものすべて塵 |
41 | 大道といふ道ありて花樗 |
42 | 羽子板の重きが嬉し突かで立つ |
43 | 春たのしなせば片づく用ばかり |
44 | 懸崖菊女系家族の賑わえり |
45 | 鍛冶の火を浴びて四葩の静かかな |
46 | 粗壁にいのち息づく秋の声 |
47 | 箱に入るくぐつの髪は溢れけり |
48 | うれしさの狐手を出せ曇り花 |
49 | 老いながらつばきとなつて踊りけり |
50 | 逃げ水追うよう人が人殺め |
2024年9月19日 07時26分更新(随時更新中)