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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2020年9月10日のデイリーキーワードランキング

1

月光に深雪の創のかくれなし
2

冬菊のまとふはおのがひかりのみ
3

万緑の中や吾子の歯生え初むる
4

白息のゆたかに人を恋へりけり
5

海くれて鴨のこゑほのかに白し
6

青丹よし寧楽の墨する福寿草
7

一筋の秋風なりし蚊遣香
8

せきをしてもひとり
9

金剛の露ひとつぶや石の上
10

父の日や少しいびつなオムライス
11

啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々
12

室を穹ぎて鼠を燻す神無月
13

マラカスの重音たまる梅雨の底
14

湯豆腐やいのちのはてのうすあかり
15

句が出来ぬ出来ぬと枯葉踏み潰す
16

露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す
17

大岩の来て秋の山隠れけり
18

秋の水水琴窟の音となり
19

柴又や飴切る音に日の永き
20

原爆図中口あくわれも口あく寒
21

春風や闘志いだきて丘に立つ
22

稲滓火の見守る田の神水の神
23

身めぐりを雪だか蝶だか日暮まで
24

滝落ちて群青世界とどろけり
25

故旧忘れ得べきやメーデーあとの薄日焼
26

赤蜻蛉汝も動かぬこと好きか
27

どの子にも涼しく風の吹く日かな
28

金亀子擲つ闇の深さかな
29

真葛原はた葛の花峠みち
30

地を守ることに一途やキラン草
31

ほうたるこいこいふるさとにきた
32

ままごとの飯もおさいも土筆かな
33

酔芙蓉後ろの扉開いてをり
34

鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる
35

鳥に空大きくあけし刈田かな
36

愛を言ふ力残さむ大夕焼
37

曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ
38

掌に受ける水の重さよ八月忌
39

バスを待ち大路の春をうたがはず
40

あやまたず沈む冬至の日を見たり
41

現し世と黄泉の境の花吹雪
42

かりがねに乳はる酒肆の婢ありけり
43

日と月のごとく二輪の寒椿
44

沈黙の秋 何処も蝕む 陸の端
45

短日の梢微塵にくれにけり
46

鶏頭を抜き捨てしより秋の暮
47

太陽神ラァに会う 森の深い部屋
48

沈黙も言葉のひとつ青りんご
49

うどん供へて母よ、わたしもいただきまする
50

みんな夢拾って捨てる桜貝


2024年9月26日 00時51分更新(随時更新中)
 

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