現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年12月4日のデイリーキーワードランキング
1 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
2 | 銃後といふ不思議な町を丘で見た |
3 | 海に出て木枯帰るところなし |
4 | ものの種にぎればいのちひしめける |
5 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
6 | 晩夏光バットの函に詩を誌す |
7 | 一日もの云はず蝶の影さす |
8 | 天安からず水無月の水血や虹に |
9 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
10 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
11 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
12 | この道しかない春の雪ふる |
13 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
14 | 鉄橋の弧に弧を重ね虹の立つ |
15 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
16 | 梨咲くと葛飾の野はとの曇り |
17 | 大榾をかへせば裏は一面火 |
18 | 重ね着の中に女のはだかあり |
19 | 寒燈の一つ一つや国敗れ |
20 | 欠伸ころして何も無くなり冬の晴 |
21 | 剃刀の静かな充電山眠る |
22 | 一切を抛擲し去り大昼寝 |
23 | 万物の一塵として年迎ふ |
24 | 竹馬やいろはにほへとちりぢりに |
25 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
26 | 遺書にして艶文、王位継承その他無し |
27 | 三人の一人こけたり鎌鼬 |
28 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
29 | 老いたれば人より早く冬が来る |
30 | 竹林の揺れ立春の雲を掃く |
31 | 初山河あふれくるもの掌に |
32 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
33 | うごかざる一点がわれ青嵐 |
34 | がうがうと裸祭は彼方なり |
35 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
36 | 山茶花の日和に翳のあるごとく |
37 | 月の出や鶴の塒の水光る |
38 | 父の死後すこし躄りし陶狸 |
39 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
40 | 三千の俳句を閲し柿二つ |
41 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
42 | 去年今年貫く棒の如きもの |
43 | 廓女の植女なりせば眉目透く笠 |
44 | 方丈の大庇より春の蝶 |
45 | 老犬が見せる驟雨のようなまなざし |
46 | 炉話のむじなの化身に憑かれをり |
47 | 六道の辻を東へいぬふぐり |
48 | 高々と蝶こゆる谷の深さかな |
49 | 雪女消え人型のうすあかり |
50 | 見えぬもの見むと構へし初山河 |
2024年10月20日 04時43分更新(随時更新中)