現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年3月24日のデイリーキーワードランキング
1 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
2 | 重ね着の中に女のはだかあり |
3 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
4 | 白鳥の黒豆粒の瞳を憐れむ |
5 | 白雲のうしろはるけき小春かな |
6 | ビヤホール明るし拳銃を磨く |
7 | 石枕してわれ蝉か泣き時雨 |
8 | 度しがたき提琴色の夏の暮 |
9 | 月光のおよぶかぎりの蕎麦の花 |
10 | 男ら冲に岩場に紅き襁褓換える |
11 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
12 | 春の夜の乳ぶさもあかねさしにけり |
13 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
14 | 亡き父と鳰の浮巣を尋ねたり |
15 | 浅蜊椀無数の過去が口開く |
16 | 陽炎や巨岩そのものが舟歌 |
17 | 春窮のわが家に鳥きてゐたり |
18 | つくし煮るどの時間にもつながらず |
19 | おそるるな暗き口あけ岩燕 |
20 | 落椿われならば急流へ落つ |
21 | おにはにはにはにはとりがゐるはるは |
22 | 霽れ際の明るき雨や苗代田 |
23 | 色々の人々のうちにきえてゆくわたくし |
24 | あはあはと吹けば片寄る葛湯かな |
25 | 芒を出てひと濃紺に風の中 |
26 | 咳をしても一人 |
27 | 神にませばまこと美はし那智の滝 |
28 | 玻璃しばしばかがやき震ふ春疾風 |
29 | 牛の身の山越えてゆく炎暑かな |
30 | かえるばを天に敷きつめわが恋は |
31 | 五月の噴水にふれこの刻もう還らず |
32 | うつせみの大方風の百木中 |
33 | 鎌倉を驚かしたる余寒あり |
34 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
35 | 姉の身に地割れ及びて水仙花 |
36 | 萬緑を顧みるべし山毛欅峠 |
37 | 花南天裏木戸より訪う母の家 |
38 | ユッカ咲く庭芝広く刈られけり |
39 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
40 | むらさきになりゆく二羽の青鷹 |
41 | 身のうちの白さるすべり旅のあと |
42 | 蒲公英のかたさや海の日も一輪 |
43 | 浮巣まで竿のとどかぬ夕水輪 |
44 | 現世の猫に懐かれ曼陀羅寺 |
45 | ある寺の障子ほそめに花御堂 |
46 | パイプもてうちはらふ万愚節の雪 |
47 | スケートの紐むすぶ間も逸りつつ |
48 | 牛帰る梅雨の黒幹いくつも見て |
49 | 夫にして悪友なりし榾を焼く |
50 | 運命は笑ひ待ちをり卒業す |
2024年9月21日 07時31分更新(随時更新中)