現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年8月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
3 | 玉音を理解せし者前に出よ |
4 | 重ね着の中に女のはだかあり |
5 | こんなよい月を一人で見て寝る |
6 | 燃えさかり筆太となる大文字 |
7 | 秋の航一大紺円盤の中 |
8 | 流るるは春立つ水か枕灯か |
9 | きりぎりす隣の臼のやみにけり |
10 | 炎天に怒りおさへてまた老うも |
11 | 濡れわたりさつきの紅のしづもれる |
12 | ふりむかぬ大勢に射す春の日矢 |
13 | やり羽子や油のやうな京言葉 |
14 | 襟巻の狐の顔は別にあり |
15 | きびきびと万物寒に入りにけり |
16 | 天の川われを水より呼びださむ |
17 | 乳房や ああ身をそらす 春の虹 |
18 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
19 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
20 | 朝顔の張りつめている時間かな |
21 | ひかりの野へ君なら蝶に乗れるだろう |
22 | 伸び過ぎのアスパラガスほどな粗忽 |
23 | 重い砂丘玫瑰の実を掌にともし |
24 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
25 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
26 | 深雪晴非想非非想天までも |
27 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
28 | 鳥のうちの鷹に生れし汝かな |
29 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
30 | 幽霊を花子がくどく居酒屋よ |
31 | 叱られて今日はぜんまいのかたち |
32 | 死*神と別れ風船虫とゐる |
33 | 魚干す裏道に来て*葛の花 |
34 | 大文字起筆となりにけり |
35 | 引鶴の天地を引きてゆきにけり |
36 | 天の川わたるお多福豆一列 |
37 | 桜樹下こんばん提灯ふつと消ゆ |
38 | 身ひとつを旅荷とおもふ葛の花 |
39 | 砂まみれ恋にまみれて浜日傘 |
40 | 石灯籠数へて幾つ反魂草 |
41 | 文脈に繋がりてくる*蝉しぐれ |
42 | 橋渡り白く大きな帰り花 |
43 | 冬瓜の重心決めかねる刃先 |
44 | 旅衣時雨るゝがまゝ干るがまゝ |
45 | 炎天に散らばっている 記憶たち |
46 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
47 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
48 | 襟巻に溺れし首の晩年か |
49 | 躓いて虚空で摑む虹の脚 |
50 | 氷菓溶くるにまかせ愉しく同情す |
2024年9月26日 13時46分更新(随時更新中)