現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年2月8日のデイリーキーワードランキング
1 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
2 | 去年の黙今年の黙や梅真白 |
3 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
4 | 兜煮の二つの眼窩そぞろ寒 |
5 | 雪降るや学徒出陣遠くせり |
6 | まひまひの廻りつづけて生きてをり |
7 | 春時雨大人の塗絵よく賣れる |
8 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
9 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
10 | 潮匂う髪よたんぽぽ踏まないで |
11 | 喃語いま言葉となれり雲の峰 |
12 | 華麗な墓原女陰あらわに村眠り |
13 | 霙るるや私の川いや深く |
14 | この旅の思ひ出波の浮寝鳥 |
15 | 峰雲の上に鯖雲八ケ岳 |
16 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
17 | 外の闇こがらし鳴りて内の闇 |
18 | 夕波のさねさし相模初つばめ |
19 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
20 | 淑気とは紙一枚の立つごとし |
21 | 月光を炎えさかのぼる海の蝶 |
22 | ものの種にぎればいのちひしめける |
23 | ひつそりと蝌蚪の爆発三鬼の死 |
24 | この旅/恐ろし/うみは うみ嚙み/そらは そら嚙み |
25 | 氷菓互ひに中年の恋ほろにがき |
26 | 秋風やひびの入りたる胃の袋 |
27 | やらやらと朝やつてくる蝶氏など |
28 | 凍菊を折り焚くわづかなる生色 |
29 | つきあかり外のはなやぐさくらかな |
30 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
31 | 氷菓の峯凹ます少女の堅き舌端 |
32 | もしかして芽吹くか箸も端々も |
33 | ある僧の月を待たずに帰りけり |
34 | 波音の由比ケ浜より初電車 |
35 | 滂沱たる汗のうらなる独り言 |
36 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
37 | うりずんのたてがみ青くあおく梳く |
38 | 初夢のしつぽを妻に踏まれけり |
39 | 藍甕の藍はしづもり梅雨の底 |
40 | 生きてあれ冬の北斗の柄の下に |
41 | 髪ほどく春風駘蕩独り占め |
42 | 正月の地べたを使ふ遊びかな |
43 | 叱られて目をつぶる猫春隣 |
44 | みちのくの伊達の郡の春田かな |
45 | 古庭を魔になかへしそ蟇 |
46 | 浴後裸婦らんまんとしてけむらへり |
47 | 溜息のひとつは林檎くもらせる |
48 | 陶狸を美男に化かす新樹光 |
49 | ちちろ虫女体の記憶よみがへる |
50 | 枯並木手話にときどき声まじる |
2024年9月21日 13時51分更新(随時更新中)