現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年4月19日のデイリーキーワードランキング
1 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
2 | 海に出て木枯帰るところなし |
3 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
4 | 羽子板の重きが嬉し突かで立つ |
5 | 原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫あゆむ |
6 | 天井に日の斑ゆらめく針供養 |
7 | 方丈の大庇より春の蝶 |
8 | 青蝉の動かぬむくろいとおしむ |
9 | 餅膨らむされど希望は湧いて来ず |
10 | 愛人の麦のひがしを刈りのこす |
11 | 生きることの恥多く 冬の夕茜 |
12 | 霧深き積石に触るるさびしさよ |
13 | 芭蕉高し雁列に日のありどころ |
14 | 朝寝せり孟浩然を始祖として |
15 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
16 | 天道虫石庭の波鮮らしき |
17 | 片栗の一つの花の花盛り |
18 | 野火走るあしたはきっと血がきれい |
19 | お尻から腐つて来たる瓜の馬 |
20 | 国家よりワタクシ大事さくらんぼ |
21 | 夕焼けは戦世の色きび畑 |
22 | 何んにもないってことはない木の芽吹く |
23 | 沙羅の花捨身の落花惜しみなし |
24 | 茎右往左往菓子器のさくらんぼ |
25 | 浜で裸になり松の花より若い妻 |
26 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
27 | 言い遺すこと月光に富む大地 |
28 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
29 | 南浦和のダリアを仮のあはれとす |
30 | 踵みな血の色に映え寒稽古 |
31 | 月光をこぼさぬように水を張り |
32 | 切り捨てし胃の腑かわいや秋の暮 |
33 | 手花火や子は子の闇を背負いたる |
34 | 住む人もしだれ桜も永らえる |
35 | 朝寝してもう遠い日の遠いこと |
36 | 梅雨のポストより達筆のはみ出せり |
37 | 人仰ぐ我家の椿仰ぎけり |
38 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
39 | 秋の日や姉妹異なる髪の影 |
40 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
41 | 月にひびかひ木曽節は男唄 |
42 | いづくより湧ける清水や黄楊の奥 |
43 | 湯気に溶けそうな心身雪見風呂 |
44 | ゆきずりに野武士のような蕨狩り |
45 | はじめての雪闇に降り闇にやむ |
46 | 八月や六日九日十五日 |
47 | 桃生けてうっとり雛と目を交す |
48 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
49 | 旦過市場まっすぐ抜けて卯波立つ |
50 | 墨の香の中にひとりの十三夜 |
2024年4月27日 12時18分更新(随時更新中)