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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2021年6月27日のデイリーキーワードランキング

1

人通るだけ道があき濃紫陽花
2

おおかみに蛍が一つ付いていた
3

われは恋ひきみは晩霞を告げわたる
4

外にも出よ触るるばかりに春の月
5

初蟬やかがやきそめし水のいろ
6

石亀の足をひらひら水の秋
7

冬薔薇や恋とはちがふ物思ひ
8

しんしんと肺碧きまで海の旅
9

秋つばめ包のひとつに赤ん坊
10

七月の青嶺まぢかく熔鑛炉
11

ほのかなる少女のひげの汗ばめる
12

剥製の鵙鳴かなくに昼淋し
13

毒消し飲むやわが詩多産の夏来る
14

囀をこぼさじと抱く大樹かな
15

鳩小屋の餌食む音や今朝の冬
16

あはあはと吹けば片寄る葛湯かな
17

姿見を抜けて真白き冬帽子
18

鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる
19

水着出すこころ閉ざしてゐた頃の
20

三伏の肩に警策もらひけり
21

かりそめの世とは思はじ古稀の春
22

蛇の衣遊覧船は出たばかり
23

薪をわるいもうと一人冬籠
24

野菊より霧たちのぼる屋島かな
25

小流れに春足音の矍鑠す
26

六月の富士よく見えてこころに師
27

春泥や互ひ違ひに子らの靴
28

牛の眼がこんなに深い走り梅雨
29

ゆく春や古りしピアノに古し椅子
30

未来より滝を吹き割る風来たる
31

死の見ゆる日や山中に栗おとす
32

ともだちの流れてこないプールかな
33

東西南北より吹雪かな
34

肉体は死してびつしり書庫に夏
35

蝌蚪に打つ小石天変地異となる
36

萬緑の中や吾子の歯生え初むる -
37

きゅんきゅんと空飛ぶ河童の肺青し
38

肩に来て 人懐かしや 赤蜻蛉
39

春の夜やさはりで覚ゆノクターン
40

つややかな管つけ父は朧なり
41

海鳴のなほ遠く樺美智子の忌
42

おそるべき君等の乳房夏来る
43

肋一本かくしておいた夏木立
44

臘梅の黄を流しては香を放つ
45

空蝉の両眼濡れて在りしかな
46

寒林の一樹が鳴らす風の笛
47

翡翠の影こんこんと遡り
48

秋風が眼こふかくに來て吹けり
49

小春日や石を噛み居る赤蜻蛉
50

風に乗るめまひの消えず揚羽蝶


2025年8月29日 00時46分更新(随時更新中)
 

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