現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年3月8日のデイリーキーワードランキング
1 | 穴出でし蛇と共濡れ老いけらし |
2 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
3 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
4 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
5 | 一鷹を生む山風や蕨伸ぶ |
6 | 妻の愚痴聞きあきました金魚鉢 |
7 | 峡空や霧氷の梢こまやかに |
8 | 秋風の漣として届きけり |
9 | 野に拾う昔雲雀でありし石 |
10 | 七十路や新しき事弥生道 |
11 | 落葉焚く煙の向こうで子等はしゃぎ |
12 | 雪残る峰を遙かに燕来る |
13 | 雪嶺のひとたび暮れて顕はるる |
14 | 押分けて行けは行かるる萩の原 |
15 | 蒲公英のかたさや海の日も一輪 |
16 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
17 | 歳月は雛のうしろに置いてある |
18 | 百千鳥もつとも烏の声甘ゆ |
19 | 秋の暮大魚の骨を海が引く |
20 | 連翹や昨日は雨に挿して |
21 | 初撮りの心なぎゆく茅渟の海 |
22 | きしきしと牡丹莟をゆるめつつ |
23 | 三桁まで生きるつもりの生身魂 |
24 | 炎天へ打つて出るべく茶漬飯 |
25 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
26 | 人戀へば志功の天女冬の燈に |
27 | しぼり出すみどりつめたき新茶かな |
28 | 土手を外れ枯野の犬となりゆけり |
29 | ながしめにちよつとうれしい合歓の花 |
30 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
31 | 春の山らくだのごとくならびけり |
32 | 初富士の大きかりける汀かな |
33 | ボール蹴るサッカー少年草紅葉 |
34 | チューリップ花びら外れかけてをり |
35 | 草二本だけ生えてゐる 時間 |
36 | みな虚子のふところにあり花の雲 |
37 | 快晴の糸張つてゐる凍み渡り |
38 | 春寒し水田の上の根なし雲 |
39 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
40 | 冬日あり広き机を光らしむ |
41 | 菜の花といふ平凡を愛しけり |
42 | 汝我志磨は志功の母校秋うらら |
43 | 少年ありピカソの青のなかに病む |
44 | 親と子の宿世かなしき蚊遣かな |
45 | 鉤裂きのように白梅咲きました |
46 | 一切の行蔵寒にある思ひ |
47 | 風光る観音堂の扉開く |
48 | 深雪の富岳は重き無音界 |
49 | 寒鯉の黒光りして斬られけり |
50 | 名香山の傘寿しぐれとなりにけり |
2024年5月15日 21時03分更新(随時更新中)