現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年9月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
3 | うつし世に浄土の椿咲くすがた |
4 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
5 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
6 | 地に低く幸せありと福寿草 |
7 | 乞食に一つ重いホームの秋のベンチ |
8 | 乱るるといふ美しさ秋桜 |
9 | 重ね着の中に女のはだかあり |
10 | 肉体は死してびつしり書庫に夏 |
11 | 常のことの泉に洗ふ若菜かな |
12 | 老の掌をひらけばありし木の実かな |
13 | 桃生けて菜の花生けて不足なし |
14 | 春暁や水ほとばしり瓦斯燃ゆる |
15 | 日輪をこぼるる蜂の芥子にあり |
16 | わが消す灯母がともす灯明易き |
17 | 老若を問はぬ未来図秋澄めり |
18 | 鶯や前山いよよ雨の中 |
19 | 夏山と溶岩の色とはわかれけり |
20 | 死蛍に照らしをかける蛍かな |
21 | 滝風に吹かれあがりぬ石たたき |
22 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
23 | 曼珠沙華消えたる茎のならびけり |
24 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
25 | 酒しらぬ我は旅のみ牧水忌 |
26 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
27 | 農を継ぐ子無くて青田五里霧中 |
28 | 古池や 蛙飛びこむ 水の音 |
29 | 人形に愛憎すこし冬籠 |
30 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
31 | 遠鹿にさらに遠くに鹿のをり |
32 | 一箇の葬紐でつながる犬を残し |
33 | 春風の重い扉だ |
34 | 白樺を幽かに霧のゆく音か |
35 | 中七のブラックホール浮いてこい |
36 | あの空へ溺れにゆこう紙風船 |
37 | 若布刈舟汐の重さに傾ぎをり |
38 | 赤とんぼじっとしたまま明日どうする |
39 | 若きらのいのちの絵筆汗し観る |
40 | かりそめの世とは思はじ古稀の春 |
41 | 杭ひとつあれば迷はず秋落暉 |
42 | 大寒を選びしごとく逝きたまふ |
43 | 日本列島たちまちさくらさくらかな |
44 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
45 | あさまらのめでたき春となりにけり |
46 | パンドラの箱転がして曼珠沙華 |
47 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
48 | きのこスープ飲む隣 戦争が来て坐る |
49 | 青天や白き五弁の梨の花 |
50 | 谷底の螺鈿となりて残る虫 |
2024年9月27日 02時37分更新(随時更新中)