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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2023年8月1日のデイリーキーワードランキング

1

オデッサもクリミアもゆめ雪の原
2

真夏日の森は聖堂鳥睡り
3

七十路や新しき事弥生道
4

おそるべき君等の乳房夏来る
5

海に出て木枯帰るところなし
6

八月や六日九日十五日
7

どくだみや真昼の闇に白十字
8

夕立が洗つていつた茄子をもぐ
9

炎える昼牛小屋までの水こぼす
10

肉体は死してびつしり書庫に夏
11

住み古りて封書一通くる旱
12

船の名の月に読まるる港かな
13

うつむきて歩く心や蓼の花
14

十三夜乳首を紅く塗る狸
15

少しずつピアノが腐爛春の家
16

栃木にいたうれしい酒焼日焼顔
17

ちやぶ台のむらさき藷や夏兆す
18

己が影を慕うて這へる地虫かな
19

飛ぶ星に眼のかよひけり天の川
20

炎天へ打つて出るべく茶漬飯
21

旅に病で夢は枯野をかけ廻る
22

梨を剝くたびに砂漠の地平線
23

秋の石傍らの水凪ぐと鳴る
24

水際は物思うなり木の実降る
25

お数珠袋にどんぐり一つ忌を修す
26

米袋ひらいて吹雪みせてあげる
27

ふくろふに真紅の手毬つかれをり
28

妻よ五十年吾と面白かつたと言いなさい
29

念力のゆるめば死ぬる大暑かな
30

時間余りブランコ揺らす秋の暮
31

野暮用とほほゑみ返し春の宵
32

春潮の彼処に怒り此処に笑む
33

羅や人悲します恋をして
34

高々と蝶こゆる谷の深さかな
35

頑なに木瘤は朽ちず昭和の日
36

母と来て炎天の墓ひた濡らす
37

ときどきは鱗を見せて虎が雨
38

梨の花夕べあつまる後継者
39

秋蝉のこゑ澄み透り幾山河
40

かなしめば鵙金色の日を負ひ来
41

炎天につかへてメロン作りかな
42

あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ
43

火取蛾の裏冷たけれ本能寺
44

大学生おほかた貧し雁帰る
45

リコピンの色と透けてる金魚かな
46

鰯雲しづかにほろぶ刻の影
47

きしきしと牡丹莟をゆるめつつ
48

扇風器大き翼をやすめたり
49

太陽は古く新し敏雄の日
50

還らじの人指折りて花朧


2024年9月27日 04時03分更新(随時更新中)
 

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