現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年10月21日のデイリーキーワードランキング
1 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
2 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
3 | 君ひとり桜はいつも風の葬 |
4 | 満月に目をみひらいて花こぶし |
5 | 松籟や百日の夏来りけり |
6 | 鳥わたるこきこきこきと罐切れば |
7 | 全長のさだまりて蛇すすむなり |
8 | あかときの桔梗とはなり死にゆけり |
9 | 朝顔の自然小輪孔子の地 |
10 | 初恋の軍事郵便曝しけり |
11 | 一日もの云はず蝶の影さす |
12 | 畑の家のただ起きている祭かな |
13 | 子燕のこぼれむばかりこぼれざる |
14 | 八頭いづこより刃を入るるとも |
15 | 今頃は桜吹雪の夫の墓 |
16 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
17 | 紅梅や枝々は空奪いあひ |
18 | 死化粧して水色桔梗なりぬ |
19 | 七草や丸めて捨てるサロンパス |
20 | 雁来紅しかられたくて佇っている |
21 | 秋雨の瓦斯がとびつく燐寸かな |
22 | 切株において全き熟柿かな |
23 | 切株は黙し雲雀は高鳴けり |
24 | すねてゐる子は忘れられ草の花 |
25 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
26 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
27 | 水枕ガバリと寒い海がある |
28 | 春の日やあの世この世と馬車を駆り |
29 | 貝寄風に乗りて帰郷の船迅し |
30 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
31 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
32 | 晩菊や整骨院の窓耿耿 |
33 | 日記買ふ絶望の魚捨つるため |
34 | 傷つけてきた万象に種を撒く |
35 | 数え日の遠き柱の丸さかな |
36 | 寒鴉己が影の上におりたちぬ |
37 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
38 | 是がまあ臨死夢中か花吹雪 |
39 | 柩とはひきつぐことか雁渡る |
40 | 水中の河馬が燃えます牡丹雪 |
41 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
42 | 外は満月ひたむきな語がふと躓く |
43 | 去年今年貫く棒の如きもの |
44 | 香水や楽譜をめくるのが仕事 |
45 | 南浦和のダリアを仮のあはれとす |
46 | 本読めば本の中より虫の声 |
47 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
48 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
49 | 急ぐなよ葡萄は一粒ずつ青い |
50 | 仕上りに水張る桶屋十二月 |
2024年9月26日 05時11分更新(随時更新中)