現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年4月26日のデイリーキーワードランキング
1 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
2 | 露人ワシコフ叫びて柘榴打ち落す |
3 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
4 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
5 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
6 | 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな |
7 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
8 | 金雀枝や基督に抱かると思へ |
9 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
10 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
11 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
12 | 鉄を食ふ鉄バクテリア鉄の中 |
13 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
14 | てのひらに蜂を歩ませ歓喜仏 |
15 | ミス卑弥呼準ミス卑弥呼桜咲く |
16 | 春や昔十五万石の城下哉 |
17 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
18 | かりがねや生死はいつも湯が滾り |
19 | 女学生の黒き靴下聖夜ゆく |
20 | 遠鹿にさらに遠くに鹿のをり |
21 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
22 | 教会の冷たき椅子を拭く仕事 |
23 | 大頭の黒蟻西行の野糞 |
24 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
25 | 螢籠昏ければ揺り炎えたたす |
26 | あしのうらからくるやはらかさ雛の前 |
27 | 梅雨富士の黒い三角兄死ぬか |
28 | 月光ほろほろ風鈴に戯れ |
29 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
30 | おそるべき君等の乳房夏来る |
31 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
32 | ねむりても旅の花火の胸にひらく |
33 | 一月の川一月の谷の中 |
34 | 日本海に稲妻の尾が入れられる |
35 | 子燕のこぼれむばかりこばれざる |
36 | 愛されずして沖遠く泳ぐなり |
37 | 厚餡割ればシクと音して雲の峰 |
38 | 星空へ店より林檎あふれをり |
39 | 赤ん坊二倍の乳を吐きにけり |
40 | うつむきて歩く心や蓼の花 |
41 | 白桃に入れし刃先の種を割る |
42 | 群集いま野鳥の羽音雪きたる |
43 | 石の堅さの藍玉は手にほのぬくし |
44 | 吹雪く夜の橋思はれてしばし寝ねず |
45 | 野仏のうしろざぶざぶ芹洗う |
46 | 短日の楽屋を走りぬける音 |
47 | 秋空を二つに断てり椎大樹 |
48 | 鰯雲人を死なせてしまいけり |
49 | たはぶれに美僧をつれて雪解野は |
50 | 尺蠖の哭くが如くに立ち上り |
2024年9月26日 21時38分更新(随時更新中)