現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年3月12日のデイリーキーワードランキング
1 | 有る程の菊抛げ入れよ棺の中 |
2 | 白富士をわなげの的に裾野の子 |
3 | 菜の花や菜の花色の汽車がくる |
4 | 猫じゃらししゃららん即興音快調 |
5 | 一望の白骨の谷雪あたたか |
6 | 触れがたしげんげ田に寝る四童女 |
7 | 凍てし蝶やがてみなしご火を焚けり |
8 | ぐらぐらと鬼の声する桜の芽 |
9 | まさびしき海峡ひとつ秋を来て |
10 | 海しづか難聴の子のピアノ鳴る |
11 | 盲導犬もつとも靜かに暮の街 |
12 | 流灯にいま生きてゐる息入るる |
13 | 蒼き指星のフーガを弾き初む |
14 | 歌ひとつ遊牧の空に放ち来し |
15 | 啓蟄や指輪廻せば魔女のごと |
16 | トンネルが寒の汽笛を折りたたむ |
17 | はつなつの切れ味のよい雲である |
18 | 水暮るるまで白鳥は威を正し |
19 | すぐ乾くマンハッタンの夕立かな |
20 | 血縁や異国に年賀状往来 |
21 | 蜩や硯の奧の青山河 |
22 | 鍵穴に核忍び寄る春の闇 |
23 | さくら貝ひと粒海を負うかたち |
24 | 小さな楽器の熱風が来る |
25 | 渡鳥仰ぎ仰いでよろめきぬ |
26 | 白富士の光の声きく五輪塔 |
27 | 尺蠖の哭くが如くに立ち上り |
28 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
29 | 四方水攻め蛙城にてそうろう |
30 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
31 | 花杏受胎告知の翅音びび |
32 | 冬怒涛見て来し夜の歌やさし |
33 | またひとつネジが壊れた秋の蟬 |
34 | 春の月ありしところに梅雨の月 |
35 | 向日葵の裏と表にある記憶 |
36 | 平行線も恋の道なり姫胡桃 |
37 | ピアニスト十指の梅干し元気元気 |
38 | 辛夷の芽嬰にみなぎる泣く力 |
39 | 幾年や嬰の祝着花桃のごと |
40 | 少年の骨の硬きに触れ蛍 |
41 | 夏雲に力瘤ありやわらかし |
42 | 恐竜の背中は藤の咲くところ |
43 | 凍光や帰省す尿を大胆に |
44 | 萍の隙間怖れし昔かな |
45 | 氷菓の峯凹ます少女の堅き舌端 |
46 | 花馬酔木しだれて紙の音生まる |
47 | 重ね着の中に女のはだかあり |
48 | へろへろと送火爆ぜることのなし |
49 | 雪の上を死がかがやきて通りけり |
50 | 英霊に大寒の雲夕焼けたり |
2024年9月26日 16時38分更新(随時更新中)