現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年9月11日のデイリーキーワードランキング
1 | 人の世の闇の深さや蛍の火 |
2 | 労られすぎて疲れし星月夜 |
3 | 木曽路ゆく我も旅人散る木の葉 |
4 | 重ね着の中に女のはだかあり |
5 | 句碑除幕へ ウスバシロチョウ 道の駅 |
6 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
7 | 句碑除幕いつしか蜻蛉漂える |
8 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
9 | 天鵞絨の朱の鶏頭にそそぐ雨 |
10 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
11 | せりせりと薄氷杖のなすままに |
12 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
13 | 天の川わたるお多福豆一列 |
14 | 秋の灯にひらがなばかり母の文 |
15 | 田植機に豊かに乗りて名もなけれ |
16 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
17 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
18 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
19 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
20 | 行年のくろかみくろくねむるなり |
21 | なつかしや未生以前の青嵐 |
22 | 女房のふところ恋ひし春の暮 |
23 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
24 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
25 | 違いはせぬかなまはげの行きどころ |
26 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
27 | 農夫屈背三日月の背に金濃ゆし |
28 | 掃苔や永久に幼き兄弟 |
29 | 永き日のにはとり柵を越えにけり |
30 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
31 | 蔓踏んで一山の露動きけり |
32 | 友もやや表札古りて秋に棲む |
33 | 冬ごもる子女の一間を通りけり |
34 | この岸にわが彳つかぎり蟹ひそむ |
35 | 死蛍に照らしをかける蛍かな |
36 | 夏野ゆく死者の一人を杖として |
37 | 飛鳥佛けふも面長大根干す |
38 | 青秋刀魚夕靄はわが丈とならず |
39 | それぞれの淑気をたぐる太極拳 |
40 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
41 | エスカルゴ三匹食べて三匹嘔く |
42 | 荒ぶるや海も墓標も一言語 |
43 | 原爆地影絵のごとく梅を干す |
44 | 色々の人々のうちにきえてゆくわたくし |
45 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
46 | 愛国も売国もみな着ぶくれて |
47 | どんぐりが一つ落ちたり一つの音 |
48 | 愛妻家小西昭夫氏蠅叩く |
49 | 毟りたる一羽の羽毛寒月下 |
50 | はや帰燕こころがざわざわしてならぬ |
2025年8月28日 17時12分更新(随時更新中)