現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年8月16日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
3 | 真夏日の森は聖堂鳥睡り |
4 | 遺品あり岩波文庫阿部一族 |
5 | 己が影を慕うて這へる地虫かな |
6 | 八月や六日九日十五日 |
7 | 英霊車去りたる街に懐手 |
8 | 木の卓にレモンまろべりほととぎす |
9 | 写真には皆生きていて八月来 |
10 | 蔓踏んで一山の露動きけり |
11 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
12 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
13 | 日本を打ちてし止まぬ台風禍 |
14 | 身を固くして早乙女ら田を出づる |
15 | 多感なる時を遠くに野火はしる |
16 | あおによし故国ことごとく青葉 |
17 | 兎も片耳垂るる大暑かな |
18 | 海山の無量無辺に夏つばめ |
19 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
20 | 大空にうかめる如き玉椿 |
21 | 腰痛むすっくと立てり黄水仙 |
22 | 除夜の妻白鳥のごと湯浴みをり |
23 | 虫簸り一番星を光らしむ |
24 | 寒鴉個に徹しゐて動かざる |
25 | すみれ踏みしなやかに行く牛の足 |
26 | 二杯目の珈琲を濃く終戦日 |
27 | 梅雨出水牛にアルプス見せてみよ |
28 | 海に出て木枯帰るところなし |
29 | 方丈の大庇より春の蝶 |
30 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
31 | すべなし地に置けば子にむらがる蠅 |
32 | 門とぢて良夜の石と我は居り |
33 | 曳航の波立ち豊か柿若葉 |
34 | 大いなるものが過ぎ行く野分かな |
35 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
36 | いわし雲おおいなる瀬をさかのぼる |
37 | いつまでもいつも八月十五日 |
38 | 山寺の扉に雲遊ぶ彼岸かな |
39 | 運動会少女の腿の百聖し |
40 | 鬼蜘蛛のぬっと出でたる颶風かな |
41 | 秋風にふえてはへるや法師蟬 |
42 | 假面のあらべすく/カルマの/素面も/熟れゆくに |
43 | ペンギンのいない八月十五日 |
44 | 石の上に 秋の鬼ゐて火を焚けり |
45 | 春の野へ乗って行こうか縄電車 |
46 | 短夜の手足遠くに置きにけり |
47 | おそるべき君等の乳房夏来る |
48 | 三日月に浅瀬はくだらないところ |
49 | 鳥葬の人肉きざむ秋の山 |
50 | 枯れきつて胸に棲みつく怒りの虫 |
2024年9月22日 00時00分更新(随時更新中)